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経営理念とは?新人経営者が知っておくべき経営者の基本【理念編】

経営理念とは?

経営理念とは、会社経営における基本・根底となる考え方を、経営者を含めた社員全員が共有できるように明文化することを指します。

起業したての経営者の方からすると、

「経営理念を決めるのは後でも良いかな……」
「経営理念をすぐ決める必要ないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、KML(熊本マーケティング研究所)では、会社経営を続けるために最初に決めておくべきものは「経営理念」であると考えています。その理由は、次の項目でご紹介するような様々なメリットが期待できるためです。

 

経営理念を決めるメリット

ここからは、経営理念を決めるメリットについてご紹介していきます。

会社経営を続ける理由を見失わずに済む

1人で起業してからしばらく経つと、会社を続ける目的を見失ってしまうケースが多く見られます。
その理由としては、以下が考えられます。

  • 会社員時代に比べると何もかも自分だけでこなさなくてはいけない
  • 会社員の頃より長時間労働になってしまう
  • 業務が多い割に最初のうちは売上が上がりにくい
  • その結果として、会社経営を続ける理由を見失ってしまう

 

起業してすぐに企業理念を明文化しておくことで、会社経営を続ける根本的な動機・理由を見失いにくくなります。その結果、経営理念を決めていない場合に比べて、「経営の目的を見失う」ことをきっかけとした会社の衰退や倒産を防ぐ効果が期待できると思います。

KML(熊本マーケティング研究所)の経営理念は蹞(ひとあし / キ)

 

KML(熊本マーケティング研究所)の経営理念は「蹞(ひとあし / キ)」です。
「蹞」には、以下2つの意味があります。

  • 蹞(ひとあし):“半歩”や“一歩ずつ地道に”といった意味です。マーケティングは、会社を良くする魔法ではありません。「目標に向かって毎日の地道な積み重ねをした結果として、良くなっている」ということを、経営チームの一員として、熊本という地域に対して、伴走者として一緒に成長しながら、目指していきたいと考えています。
  • 蹞(キ):会社を経営していく上では、良い時や悪い時、悩むことがあると思います。そういう時には「基本の“キ”」に戻って、判断し、行動する。自社はもちろんのこと、顧客に対してもそのサポートを行っていきます。

 

KMLでは、上記でご紹介したように、“「基本の“キ”」に戻って、判断し、行動する”ということを非常に大切に思っています。そのことから、“会社経営を続ける理由を見失わずに済む”というメリットを、一番最初にご紹介させていただきました。

従業員の意識・意欲アップにつながる

経営理念を明文化しておくことで、経営者自身だけではなく、従業員にも経営者の想いや理念を共有化することができます。

その結果、従業員が会社に対してプライドや帰属意識を持ちやすくなります。会社に対してプライドや帰属意識を持った従業員は、日々の業務に対しても自発的に考え、積極的に取り組んでくれるようになります。

「企業文化」を醸成できる

「企業文化」は、それぞれの企業で培われ、社員の間で共有された考え方・価値観や行動規範のことを指します。また、企業を外側から見たときのイメージにも関係しており、「企業文化」の醸成は会社経営の上で重要なポイントのひとつです。

経営理念を創業期から作成することで、初期の従業員から経営者の想いや理念を共有することができ、結果的に「企業文化」の醸成につなげることができます。

ブランドイメージの構築にも役立つ

上記の「企業文化」のお話ともすこし似ていますが、経営理念を作ることでブランドイメージの構築にも役立ちます。

経営理念を自社のWEBサイトやパンフレットなどに掲載することで、社外の方が「こういう想いで会社を経営しているのか」と理解できるようになり、結果的に自社に対して好感を持ってくれたり、価値を見出してくれたりする可能性があります。

また、求人を募集する際にも、しっかりとした経営理念を掲げておくことで、応募してくれる求職者が増える効果も期待できます。

 

経営理念の作り方

ここからは、KML(熊本マーケティング研究所)流の、経営理念の作り方についてご紹介していきます。

経営理念を作成しようと思った場合、次の3つについて考え、ノートなどに書き出してみましょう。

①自分の歩み・歴史を振り返ってみる

はじめに、自分自身が会社を設立するまでの歩みや、歴史を振り返ってみましょう。

その際に、以下のようなことを書き出してみると良いでしょう。

  • どんな想いで会社を設立したのか?
  • 人生のターニングポイントは何か?
  • 人生で大変なときに大切にしている価値観や信念・信条は何か?

 

自分自身の歩み・歴史を振り返ることで、経営理念を作るヒントが見つかるはずです。

②自社の現状を整理する

続けて、自社がおかれている現在の状況を整理する必要があります。

その際、特に重要となるのが、以下の2点です。

  • 自分は何のために「経営」をしているのか?
  • 自社の強み・役割はなにか?

 

自社の状況を整理することで、次の「自社の将来」を展望することができます。

③自社の将来を展望する

最後に、自社の将来を展望していきます。

たとえば、以下のようなことを書き出してみましょう。

  • 将来どういった組織・会社にしていきたいか?
  • 自社が顧客に提供し続けられる価値はなにか?

 

以上①~③についてしっかり考えることで、自社に合った経営理念を作成する手助けになるはずです。また、一流企業の経営理念を参考にしてみるのも良いでしょう。

経営理念が浮かばない方はKMLがサポートします!

自分だけでは経営理念が思い浮かばない場合は、経営理念も含めた経営ガイドラインのサポートを、KML(熊本マーケティング研究所)がご提供するLabout(ラバウト)で行っています。

また、上記でご紹介した経営理念を作成するための質問も、自社だけ(自問自答)ではなかなか回答が難しい場合もあります。Labout(ラバウト)等のサービスにより第三者から質問されることで、自分自身や自社を客観的に見ることができるようになり、より多くより深い回答ができる場合もあります。

Labout(ラバウト)についての詳細は、以下のページをご覧ください。

>>マーケティングサポート Labout | 熊本マーケティング研究所

 

創業支援のご相談は「熊本マーケティング研究所」にお任せ!

この記事では、新人経営者の方に向けて、経営理念の重要性や役割・メリット、作り方などについて解説してきました。

起業直後は必要ないように思えるかもしれない「企業理念」ですが、企業のスタートアップ時に決めておくことで、会社経営を続ける理由を見失わずに済んだり、「企業文化」や「企業ブランド」の醸成に役立つなど、様々なメリットが期待できます。

「自社で経営理念を作成することが難しい……」
「経営理念が思いつかない……」

上記のようなお悩みを抱えている企業様や、創業支援に関するご相談、起業直後のお悩みなどございましたら、熊本県のマーケティング会社「熊本マーケティング研究所」まで、お気軽にご相談ください。

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