コラム

Column

【2022年度 第2回マーケティング基礎講座】の振返り 2022/7/9(土)開催

開催概要

日時 : 2022/7/9(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研修室
内容 : 「STP分析」

    ~タピオカブーム終焉後も快進撃!

     ゴンチャにとらわれないSTP分析~

講師 : 柏田 裕介(株式会社熊本マーケティング研究所)

 

 

マーケティング基礎講座とは?

STP分析などの環境分析からマーケティングミックス(4P)まで基礎を学ぶための講座です。参加者同⼠でのワークショップにより、即実践ができる体験型の勉強会となっています。初⼼者向けですが、⾃分以外の意⾒を聞くことで新たな発⾒がありますので、基礎から⾒直したいという⽅、改めて学び直したいという⽅にもおすすめです。

 

 

当日の内容

7月の勉強会では、ユーザー目線で自社そのものや販売する商品・サービスなどの立ち位置を明確にするためのSTP 分析を事例やワークショップを通して楽しく学びました。

 

 

なぜSTP分析が必要か?

・自社の優位性を確保でき、有利なポジションを見つけ出せる。
・ターゲット層の立ち位置を知り、ニーズにあったサービスを提供するための最適なマーケティング戦略を立案できる。

 

STP分析とは

①セグメンテーションとは?

マーケティング環境分析の結果を踏まえて、不特定多数の人々を同じ性質を持つ固まり(セグメント)で分けること。市場細分化。これにより、他社に対する優位性を築くことを目指す。自社商品やサービスがどの客層に求められるのかを見極める手段。

例)スターバックス顧客をセグメンテーションする
・ノマドワーカーの仕事場
・営業職の打ち合わせ
・主婦のおしゃべり
・学生の試験勉強
・女子高生の放課後   などなど…

②ターゲティングとは?

競争優位を得られる可能性が高い、自社の参入すべき市場セグメントを選定する。どの顧客層を標的市場にするかを決めること。ターゲットの経済的価値(市場規模、成長性)やニーズを分析することが重要。

例)
・スターバックス顧客をターゲティングする
・ノマドワーカーの仕事場
・営業職の打ち合わせ
・主婦のおしゃべり
・学生の試験勉強
・女子高生の放課後   などなど…この層の中でも特に保険の営業を主な顧客に設定する。

③ポジションニングとは?

ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。顧客に対するベネフィット(利益)を検討すること。顧客のニーズを満たし、機能やコスト面での独自性が受け入れられるかがポイント。

例)
スターバックスのターゲット顧客のベネフィットを設定する
・ノマドワーカーの仕事場
・営業職の打ち合わせ
・主婦のおしゃべり
・学生の試験勉強
・女子高生の放課後   などなど…この層の中でも特に保険の営業を主な顧客に設定する→ベネフィットは、①長居できること②喫煙できること(テラス席)

ポジションニングマップ例

 

 

STP分析をする上でのポイント

①セグメントとターゲティングの違いに気を付ける

 

 

②ポジションニングの2軸設定について

 

 

 

 

ケーススタディ

実際にテーマを決めてSTP分析をしてみよう

■テーマ
熊本県のスターバックスの顧客をケーススタディとして2人1組でグループを作り考えてもらいました。

 

①セグメンテーション
熊本県のスターバックスってどういう人が利用するか皆さん話し合っています。「お昼の主婦が利用しそうだよな」や「朝はご年配の利用が多いよね」「スターバックスを利用しないからよくわからない」など悩みながらセグメンテーションについて実際に学びました。

 

 

②ターゲティング
①でセグメンテーションしたのをターゲティングしてみました。「これってターゲティングになってるのかな?」や「どの年代をターゲティングしたらいいか」など講義で学んだことを実践しています。

 

 

③ポジションニングマップ作成
②でターゲティングした市場でスターバックスが与えられるベネフィット(利益)について考えています。「短時間で購入できる」「長居できる」「どこにいっても利用しやすい」など各グループ、ターゲティングした市場によって出てくるベネフィットが異なりおもしろかったです。

 

 

ケーススタディ終了後、各グループで作成したSTP分析を全員で確認しました。各自「そういう考えもあるね!」「その視点は気付かなかった」「勉強になる!」などいろんな視点から見たことでいろいろなアイデアが出ておもしろいケーススタディとなりました。

 

 

 

自社のことについて実践してみた

■テーマ
次は個人ごとに自社のサービス・商品をSTP分析してもらい、作成が終わった人からホワイトボードに掲示してもらいました。

皆さん、自社の商品・サービスのSTP分析をしてみて、「自社のことだからなんでも分かってると思ってた」「ポジションニングマップで競合店が意外と思いつかない」など自社のことを改めて考えたことで、「まだ、自社で出来ることがある」と気づけたと皆さんおしゃっていました!

 

 

まとめ

STP分析を行うことで自社のターゲット設定・ポジションニングを知ることが出来ます。知ることで基本戦略をたてることができ具体的施策が作りやすくなります。
STP分析は、一人で考えるよりもにグループで考える方が偏りや不足が少なく、より顧客視点に立った対応策が考案できます。ぜひ会社やチーム内でも行ってみてください。

 

次回予告

次回の勉強会は、以下の通りです。

日時 : 2022/8/6(土) 10:30~12:30(開場10:15)
会場 : 熊本市現代美術館(会議研修室)

内容 : 「デザイン会社が実践しているWebサイトの構築についえ」

講師  : 藤井 祐貴(株式会社DESSIN 取締役)

詳細は、こちらのページからご確認ください。