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ものづくり補助金(11次締切)の採択結果と追加公募

ものづくり補助金(11次締切 )の採択結果発表と追加公募

2022年10月20日に「令和元年度・令和三年度補正予算事業ものづくり・商業・サービス補助金(11次締切 )」の採択結果が発表されました。一般型は応募者数4,668に対して採択者数2,786で採択率59.6%、グローバル展開型は応募者数76に対して採択者数31で採択率40.7%という内容でした。これまでの累計でみると、一般型の採択率は49.0%、グローバル展開型は30.6%なので、今回は一般型・グローバル展開型ともに採択率が高い結果となりました。一般型の直近4回分だけでみると、採択率は60%以上でしたので久しぶりに60%を割った結果になっています。
なお、弊社では一般型で1事業者さんのサポートをさせて頂き、無事に採択されました。申請書を作成している段階でかなりの手ごたえを感じていましたので、実は自信がありました。
ものづくり補助金は設備導入にかかる費用の2/3が補助されますので、生産性を高めるための前向きな設備投資を予定されている事業者さんにとっては非常に使い勝手がよい補助金となっています。現在、2022年12月22日締切分の公募が開始されています。おそらくは今年度最後の募集になるのではと思われます。一般型はここ4回の採択率が60%前後となっていますので、比較的応募数が少ない状態です。今年度のものづくり補助金は例年よりも通りやすくなっていますので、ある意味チャンスと言えますので、チャレンジをオススメします。また今回の申請に間に合わない事業者さんも来年の募集でチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

締切回 採択発表日 応募者数 採択者数 採択率
1次 令和2年4月28日 2,287 1,429 62.50%
2次 令和2年6月30日 5,721 3,267 57.10%
3次 令和2年9月25日 6,923 2,637 38.10%
4次
〔一般型〕
令和3年2月18日
10,041 3,132 31.20%
〔グローバル展開型〕 271 46 17.00%
5次
〔一般型〕
令和3年3月31日
5,139 2,291 44.60%
〔グローバル展開型〕 160 46 28.80%
6次
〔一般型〕
令和3年6月29日
4,875 2,326 47.70%
〔グローバル展開型〕 105 36 34.30%
7次
〔一般型〕
令和3年9月27日
5,414 2,729 50.40%
〔グローバル展開型〕 93 39 41.90%
8次
〔一般型〕
令和4年1月12日
4,584 2,753 60.10%
〔グローバル展開型〕 69 27 39.10%
9次
〔一般型〕
令和4年3月25日
3,552 2,223 62.60%
〔グローバル展開型〕 61 24 39.30%
10次
〔一般型〕
令和4年7月15日
4,224 2,584 61.20%
〔グローバル展開型〕 70 28 40.00%
11次
〔一般型〕
令和4年10月20日
4,668 2,786 59.68%
〔グローバル展開型〕 76 31 40.78%
合計
1次~3次 14,931 7,333 49.10%
4次~11次〔一般型〕 42,497 20,824 49.00%
4次~11次〔グローバル展開型〕 905 277 30.60%

 

ものづくり補助金の目的

中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い生産性を向上させるための設備投資等を支援します。

 

応募締切

応募締切:令和4年12月22日(木) 17時

 

補助率と補助上限額

◆ 補助率
一般型 [通常枠] 1/2 (小規模事業者等 2/3)
[回復型賃上げ・雇用拡大枠] 2/3
[デジタル枠] 2/3
[グリーン枠] 2/3
グリーン展開型 1/2 (小規模事業者等 2/3)

◆ 補助上限額
一般型 [通常枠] 750万円~1,250万円
[回復型賃上げ・雇用拡大枠] 750万円~1,250万円
[デジタル枠] 750万円~1,250万円
[グリーン枠] 750万円~1,250万円
グリーン展開型 3,000万円
※従業員規模により補助上限の金額が異なります。

 

補助の対象となる経費

◆ 一般型
機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

◆ グリーン展開型
機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費、海外旅費

まとめ

今年度のものづくり補助金の一般型では、4つの枠で申請ができます。[通常枠][回復型賃上げ・雇用拡大枠][デジタル枠][グリーン枠]と要件ごとに分かれていますが、[回復型賃上げ・雇用拡大枠][デジタル枠]に関しては当該枠で不採択となっても、[通常枠]で再審査されます。弊社でサポートさせて頂いた事業者さんも、[デジタル枠]で申請して[通常枠]で採択されています。できるだけ、[回復型賃上げ・雇用拡大枠][デジタル枠]の要件を満たして2度審査を受ける形で申請できると、チャンスもより広がると思います。
熊本マーケティング研究所ではものづくり補助金をはじめ設備投資に関する補助金の実績も多くありますので、補助金を活用したい事業者様からのご相談も承っております。

 

>>ものづくり補助金総合サイト