コラム

Column

【2022年度 第6回実践マーケティングセミナー】の振り返り 2023/2/18(土)開催

開催概要

日時 : 2022/2/18(土) 10:30~12:30
会場 : 現代美術館 会議研修室

内容 : 「月額10万円以下で成果を出す
~限られた予算でのweb広告設計~」

講師 : 杉本 鉄平(株式会社プロモートウェブ 代表取締役)

 

 

実践マーケティングセミナーとは?

勉強会の2022年度の年間テーマは“Webマーケティング”偶数月は各界のプロフェッショナルから実務的なテクニックを学びます。もちろん、座学だけで終わらず、学んだことをその場でアウトプットするので、実践力が身に付きます。他の参加のアイデアを参考にできるので、実践者向けの内容となっています。

 

 

 

当日の内容

「月額10万円以下で成果を出す~限られた予算でのweb広告設計~」

月額の広告予算を50万も100万も出せる企業は滅多にありません。しかしインターネットの情報や書籍、Googleや各種SNSのオペレーターに相談して提案される事例はほとんどが首都圏で設定されるような一定以上の予算に対しての設定事例ばかりです。そのような予算規模での事例が参考にならない地方の中小企業はどのようにWeb広告を設計すべきでしょうか?2月の勉強会では月額10万円以下の予算組みだった場合にどのような広告設計を行うか、事例・実績を織り交ぜながらプロのWeb広告設計方法を学びました。

 

株式会社プロモートウェブ
画一のテンプレートを使用せず、ヒアリングを元に市場調査を行い、最も集客効果が発揮できると思われる表現でwebサイト・ECサイトの企画・制作を行います。また、webサイトの運用、web販促の戦略設計、SEO対策・コンサルティング、リスティング広告代行、SNS運用コンサルティングなど運用・集客のスペシャリストとして数多くのクライアントから高い支持を得ています。

 

 

 

 

ケースバイケース

杉本さんには弊社の勉強会講師をお願いするのは2回目になります。2回目の講師をするにあたり「こういう手法があります」など教えることは出来るが、それだと勉強会の参加者に学んだことが活かせる人もいれば、活かせない人もいるため、手法ではなく、プロモートウェブに持ち込まれる事例を紹介することで広告設計を学んでほしいとのことでした。

広告運用はケースバイケース

プロモートウェブさんは広告を出したいと言われたら現状をピックアップして、クライアントの俯瞰した評価を考えるとのことです。実際に使用しているピックアップ項目を教えてもらいました。以下に載せますので確認して見て下さい。

 

 

 

ケーススタディ

今回、プロモートウェブさんが実際に対応した事例をケーススタディとして4件教えて頂きましたが、今回のセミナーレビューでは、その内の1件を紹介します。

ケーススタディ事例

 

とあるハウスメーカーさんの事例を教えて頂きました。緑色の部分が、現状をピックアップしてクライアントさんの俯瞰した評価になります。現状のピックアップをした結果、上記にも記載してありますがInstagram広告、ディスプレイ広告を出すことにしました。逆にリスティング広告はNG広告として判断しました。

リスティング広告がNGな理由

リスティング広告は緊急性が高い時に出す広告になります。今回のクライアントさんは、緊急性がなく、2年~3年後に家を建てたい人に向けた広告を出したいとのことだったのでクライアントの要望とはマッチしていませんでした。また、リスティング広告はクリック単価が高く、広告予算が高くないと認知拡大には繋がりません。実際、皆さんもリスティング広告で良く見るのはSUUMOなどの大手企業が多いと思います。

Instagram広告、ディスプレイ広告を選択した理由

認知が低い場合はビジュアルで押すのが有効とのことです。Instagram広告、ディスプレイ広告はビジュアルやデザインを前面に押し出すことができ、インパクトを残せます。また、ポイントとしてはキャッチコピーやイラストは同じものを使い続けることだそうです。同じものを使うことで最近良く見かけるなという印象を残すことが大切です。

 

 

 

広告予算について

広告運用をプロにお願いする場合は分析ツールなどを取り入れているため、どの広告を見たかの流入元が分かりますが、自社でやる場合は分析できないため、どの広告の効果があったか分からなくなります。自社で広告運用を行う時はどうしたらいいのでしょうか?

自社でやる場合はどちらかに集中する!!

自社でやる場合はInstagram広告に5万円、ディスプレイ広告に5万円ではなく、この月はInstagram広告に10万円、次の月はディスプレイ広告に10万円など、1ヶ月毎に出す広告を決めて反応を見るほうが良いとのことでした。それを1年間継続して行うことで、どの広告が良いか方向性が分かっていきます。

この広告の出し方では効果検証が難しい

月毎にどの広告に集中した結果、どの広告が反応が良いか方向性が分かる。

 

 

 

今、自社に必要なKPIを決める

広告設定を行う上で必要なことは目的を決めることです。その目的は認知してもらうためなのか?興味を持ってもらうためなのか?成約数を上げるためなのか?目的によって広告の内容、運用が変わります。最初から全部を網羅することは難しいので徐々に視点を上げていくイメージが大切だと杉本さんはおっしゃっていました。以下にKPIの項目を載せておきます。

 

 

 

ワークショップ

杉本さんからケーススタディで学んだ後、ワークショップを行いました。

■ワーク内容
ワークについては以下の3つを考えてもらいました。
① 自社や自社サービスの立ち位置を評価してみよう
② 評価した後に広告の目的を考えよう
③ ①、②を考えた結果、有効な広告、NG広告を考えてみよう

実際使用したワークシートを載せますのでセミナーレビューを見た人も自社はどういう立ち位置なのかなど、考えて見て下さい。

 

ワーク時の写真になります。会場が満員になるほどの参加人数でした。ワークを考えている時も参加者から杉本さんに沢山の質問が飛び交っていました。

 

ワークで考えたことを何名の方に発表して頂きました!!皆さんの発表内容を杉本さんからフィードバックして頂くことでより充実したワークショップとなりました。

 

 

 

まとめ

今回の勉強会では「限られた予算でのweb広告設計」についてケーススタディを通して教えてもらいました。実際にプロが行った広告設計を学ぶことで、どの広告媒体がNGなのか、どの広告媒体が有効なのかなど広告設定の考え方が分かりました。運用する広告を教えてもらうセミナーは多いですが、広告設定について教えて頂けるセミナーは少ないです。そのため、貴重なセミナーとなりました。