コラム

Column

【2023年度 実践マーケティング講座】の振り返り 2023/6/10(土)開催

開催概要

日時 : 2023/6/10(土) 10:30~12:30
会場 : 現代美術館 会議研修室

内容 : 「急がば回れ広告臭を消す企画の考え方

                                    ~Timeship本田の場合~」

講師 : 本田 誠(株式会社Timeship 代表取締役)

 

 

実践マーケティング講座とは?

勉強会の2023年度の年間テーマは「クリエイティブ」、マーケティングとクリエイティブは切り離せない関係です。クリエイティブの“制作”や“運用”に関する課題解決にフォーカスして、クリエイティブを総合的に学べるカリキュラムとなります。もちろん、座学だけで終わらず、学んだことをその場でアウトプットするので、実践力が身に付きます。他の参加のアイデアを参考にできるので、実践者向けの内容となっています。

 

 

当日の内容

「急がば回れ広告臭を消す企画の考え方~Timeship本田の場合~」

誰でも良い機材を買えば綺麗な映像が取れるからこそ、企画が大切になります。GOOD DESIGN AWARDの受賞など、制作会社としての実績と評価を得ている本田さんから事例・実績を織り交ぜながら学びました。

 

 

 

株式会社Timeship
本当にクリエイティブなものは変化に耐え抜く。または変化そのものを内在させている。Humanであることの本質は変わらない。時を運ぶ船で未来へ続くクリエイションをテーマに映像だけでなく、さまざまな作ることをやってます。

 

 

株式会社Timeshipの実績

エーエス・ライジング株式会社「ふるさとをつくろう」篇|テレビCM・PV

熊本保健科学大学 イルカと泳いだ女の子 篇 | Special movie(GOOD DESIGN AWARD 2021年受賞)

熊本保健科学大学 明日、声がなくなるとしたら 篇 | Special movie(GOOD DESIGN AWARD 2021年受賞)

株式会社紅蘭亭 紅蘭亭 〜1 for Kumamoto.〜 | PV

カネリョウ海藻株式会社 愛のカイソウ電車#1「父の想い出」 | ラジオドラマ

 

本田さんから株式会社Timeshipが手掛けた作品のいくつかを皆さんに紹介してもらいました。笑いあり、涙ありのとても良い作品を見せてもらい参加者を始め、弊社取締役の溝口が涙するほど、とても良い作品ですので、皆さんぜひ株式会社TimeshipのWebサイトで作品を見て頂きたいです!!

 

企画とは

企画を作る上で本田さんが考えていることは「自身はアーティストでは無く、クライアントからのオーダーについてその要望をかなえる方法を考えている」と語っていました。

企画とは課題を見つけて「目的を決める」ことであり、例えば「課題が知られていないなら」「目的は名前を覚えてもらうになる」ということです。それを映像作品に置き換えると「何」を「どう」伝えるかになります。

「何を」→目的達成のため、何を心に残すか

「どう伝えるか」→どうやって目に留めるか、どうやって心に残すか、興味を引く方法を考える。「演出」とは興味を深くするためのアイデアや表現を考えること

 

「どう伝えるか」の「どう」の部分が他社と差別化できる部分であるからそこをこだわっていると本田さんは語っていました。実際に作品を交えて講義して頂いたので、大変分かりやすく参加者一同納得しました。

 

 

 

広告臭を消す企画の考え方とは

ここでは、実際に本田さんが講義して頂いた資料を用いて、説明したいと思います。

クライアントから医療系の学科紹介のPVの依頼を受けて企画作成に取り掛かりました。学科紹介を目的と考えると、学科の授業風景や学生の声など説明的なPVになると思いました。

そこで、クライアントの目的である「学科紹介」を目的にするのでなはく、その学科で勉強する作業療法士に注目して、「作業療法士とは」を目的として深堀していきました。深堀していった結果、上記6つのキーワードが出てきました。イルカと泳ぐって何?と思うかもしれませんが実際のPVをみれば納得します。このPVについては株式会社TimeshipのWebサイトにありますのでぜひご覧になって見て下さい。

本田さん曰く

「目的から離れれば離れるほど広告臭がなくなる」

        しかし

    「離れすぎると伝わらない」

既知と未知の間が広告臭をなくすことにおいて重要と語っていました。

実際、上記の「学科紹介」という目的から「作業療法士とは」に目的を変換していますが、学科と作業療法士については離れすぎていない関係性になります。

 

 

失敗から学んだこと

ある企画でプロのカメラマン不在で撮影をした所、素人の撮影では企画が成り立っておらず、「企画とは名ばかりの映像頼りの企画」になっていると気づいたそうです。

そこで本田さんはどうしたかというと「テレビ番組のディレクター」をしよう!と思い、ディレクターになりテレビカメラしか使えない「映像が綺麗」を強制削除したとのことです。

そこから学んだことは

企画が「ハンディカムでも成立できるか」

この意識で企画を作っているとのことです。実際に今のトレンドの映像は「最新機材頼りになっている、最新機材を使うのはいいがあくまでも手段であって目的ではない」と熱く語っていました。

 

 

 

ワークショップ

座学の後は、2つのワークショップを行いました。

■ワーク内容①
企画を考えよう
「ハウスメーカー15秒CM認知を広げたいから社名を覚えさせたい」

■ワーク内容②
「ハウスメーカー15秒CM認知度アップ・檜の家が売りのCM」

この2つのワーク内容について1人ずつ考えてもらいました。

 

皆さん学んだことを活かして真剣に考えていました!!

 

考えた後は何名かに発表をしてもらいました。発表内容については本田さんが絶賛する内容もあり、色んな人の考えを聞くことで視野が広がりました。

 

 

まとめ

広告臭を消す企画を考え方において重要なことは「既知と未知の間」を意識することが大切です。「既知と未知の間」ぜひ覚えて下さい!くどいようですがもう一度記載します「既知と未知の間」が重要です!本田さんから大切なことは3回伝えることが重要と教えてもらいましたので実践してみました!

 

 

次回予告

次回の勉強会は、以下の通りです。

日時 : 2023/7/8(土) 10:30~12:30(開場10:15)
会場 : 熊本市現代美術館(会議研修室)

内容 : 「自社を知るためのSTP分析~顧客の視点でマーケットを理解する~」

講師    : 髙宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)

詳細は、こちらのページからご確認ください。