今回紹介したいのは人気画家のヒグチユウコさんです。
ヒグチユウコさんは東京都在住でおよそ20年のキャリアを持つ画家・絵本作家です。
名前は知らなくても細部まで書き込まれた美しさとグロテスクさが混ざり合った緻密な絵は、一度は見たことがあるかもしれません。
そしてヒグチユウコさんの代名詞ともいえるのが猫の作品です。ヒグチさんの作品の中で多くをしめているのが猫の絵です。
繊細に描き込まれた毛並みと大きい瞳。可愛いのにシュールでダークな絵は猫好きの人達の心を大きく掴んでおります。
最近ではGUCCIとのコラボレーションでも話題になりました!
独特な世界感が注目を集め、芸能人や著名人もファンを公言する人が多くいます。
今回は沢山の魅力的な作品がある中からごく一部を紹介していこうと思います。
まずは私がヒグチさんを知るきっかけとなったファッションブランドです。
MELANTRICK HEMLIGHET
メラントリックヘムライトと読みます。
2013年、ブランド「メラントリックヘムライト」デビュー。2016年にブランド活動を休止。
「メラントリックヘムライト(MELANTRICK HEMLIGHET)」は日本のファッションブランド。
メラントリックヘムライトのデザイナーは、「ボシュプルメット(bortsprungt.)」のデザイナーを2013年春夏シーズンまで務めていたスタイリストの優哉。
2013年秋冬シーズンにデビューコレクションを発表する。作家のチョーヒカルやDOMA、画家のヒグチユウコらとコラボレーションを発表。
bortsprungtというブランドもとても魅力的で、当時マフラーを愛用していましたが、
寒い日にマフラーを付けたままヒーターに近寄りすぎて焦がしてしまった思い出があります。悲しかったです。
ヒグチユウコさんの絵と洋服のデザインがぴったりで可愛いかったです。
続いて紹介したいのはヒグチユウコさんといえば絵本です!
絵本作品
ふたりのねこ
付録付き絵本として大絶賛の記憶も新しい本作品が、表紙描き下ろし&カバー付き絵本として装いも新たに新発売。
ヒグチさんの息子さんが大事にしている猫のぬいぐるみの「ニャンコ」と、公園に住む野良猫のおんなのこ「ねこ」の出逢いと別れが描かれた、切なく心暖まるファンタジー絵本です。
私もこの絵本買いました!付録のバッグもとても可愛いくて使いすぎて持ち手がちぎれそうになりました。
せかいいちのねこ
「なんてやさしいねこなんだろう。ぼくも あんなやさしいねこになりたい――」
男の子に永遠に愛されるために、本物の猫になりたいと願うぬいぐるみのニャンコと、
旅先で出会うさまざまな猫たちとの心温まる絵物語。
猫たちの優しさにふれて、成長していくニャンコ。ほんとうの幸せとは?
絵本に登場する猫たちは、ヒグチさんが昔飼っていた猫や友人の猫で、ほとんど実在した子がモデルとなっています。
ヒグチさんのファンの人達は絵本に出てくる猫達のInstagramをフォローしてる人も多いと思います。
主人公の「ニャンコ」は、ヒグチさんの息子さんが大事にしている猫のぬいぐるみです。
1歳になる前から特別にかわいがっていて、どこに行くにも常に抱っこしていて、息子さんにとってなくてはならない存在なんだそうです。
実はこの「ニャンコ」はIKEAで売ってる猫のぬいぐるみで、ファンの間では話題となっておりました!そして中々手に入らないものとなりました。
ファンだった私もこのIKEAの猫買いました。
うちの「ニャンコ」
この「せかいいちのねこ」は舞台化もされています。
他にも沢山の素敵な絵本を描かれているので気になる方は是非読んでみてください。
続いてヒグチユウコさんといえば沢山の日本版オルタナティブポスターを手がけております。
デザインを手がけているのはデザインコラムで紹介した大島依提亜さんです。
ヒグチさんが描かれる映画作品は、映画制作・配給会社のA24の作品が多くあります。A24は個性的な映画が多く私も大好きなのですごく嬉しいコラボです!!
映画ポスター
Pearlパール
オリジナル
主人公は、ミュージカルスターを夢見る少女パール。両親の異常な愛情と抑圧から解放され、無邪気で残酷なシリアルキラーへと変貌していくさまが描かれる。
この映画はまだ日本で公開されていませんが面白そうですね。
キャロル
オリジナル
1952年、クリスマス前のマンハッタン。恋人に結婚を迫られている女性が、勤務先の百貨店で優雅で美しい女性客キャロルと出会う。彼女は離婚を控え、娘の親権を争っていた。やがて2人は互いに惹かれ合っていく。
デザインブログで何回か紹介したことある
ミッドサマー
オリジナル
不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第にかき乱されていく。
そして知らない人はいない!
風の谷のナウシカ
オリジナル
アニメ雑誌「アニメージュ」誌上に連載されていた宮崎駿の同名漫画の映画化。宮崎監督自身が、監督、脚本を務めた。高度な産業文明を破壊させた「火の七日間」呼ばれる大戦争から1000年。人類は、巨大な虫や、毒の森・腐海に脅かされながら生きていた。辺境の小国「風の谷」の族長の娘、ナウシカは、人間同士の争いに巻き込まれていく。
緻密に描き込まれてる線がめっちゃくちゃかっこいい!!
M3GAN(ミーガン)
オリジナル
子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。
おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。
元のポスターはミーガンが怖いイメージですがヒグチさんの描いたポスターはミーガンと子供の繋がりみたいなものがイメージできて素敵です。
このポスター達はヒグチユウコさんが開催した
巡回展「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END」東京・森アーツセンターギャラリーでも飾られていました。
私も見に行ってきました!
一部撮影していい所があったので紹介致します!
ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END
まず入場口にこのでっかい絵がありましたー!
迫力満点でワクワクしました。
映画ポスターです!!
そしてGUCCIコラボです!!とても可愛かったー!ほしい!!
どうでしょう、これはごく一部ですが迫力は伝わりましたか?本当にたくさんの作品があってすごかったです!!
帰りにグッズ売り場があって沢山買って帰りました。
そしてヒグチユウコ展に行けなくてグッズを買えなかった人達も安心してください
ヒグチさんのグッズや本等を販売している「ボリス雑貨店」というお店が原宿にあります!そこも行くだけでヒグチさんの世界観を味わえるのでおすすめです!!
WEBサイトからも購入できるので是非気になる方はご覧ください!
ボリス雑貨店
この「ボリス」という名前はヒグチさんが飼ってる猫の名前からとられたもので、ヒグチさんの描く作品の多くに登場します。
そして話題のGUCCIコラボ!
ヒグチユウコ×GUCCI
先ほど紹介したヒグチユウコ展でちらっとお見せしましたGUCCIコラボ
銀座にあるGUCCIの並木の壁です!
一面にヒグチさんの絵!!迫力がありますね〜!!
グッチ銀座とグッチ名古屋で開催した限定ストア「Gucci Pin」の様子です。
ヒグチユウコさんが作り出したキャラクターたちが過ごす森の中を再現した空間には、顔出しパネルなども設置されており、絵本の1ページの登場人物になったかのような気持ちでショッピングを楽しめたそうです!
そして一部商品も紹介致します。
存在感抜群のヒグチユウコさんの猫のキャラクターとGUCCIのラグジュアリーな雰囲気がとても素敵です。
ここから他の商品も見れるので気になる方は是非ご覧ください
本当はもっと沢山紹介したい素晴らしい作品がいっぱいありますが
ヒグチユウコさんの「ちょっと不気味だけどかわいい」魅力が伝えられたら嬉しいです!
ヒグチユウコ
画家・絵本作家。東京都在住。
2014年には『ふたりのねこ』で絵本作家としてデビュー。
ホルベイン、資生堂、GUCCI、LAWSON、モスバーガー、UNIQLO、ディズニー、ワーナー・ブラザース、ラデュレなど企業・ブランドとのコラボレーションも多く、2018年に自身のギャラリーボリス雑貨店を立ち上げた。
公式WEBサイト
ボリス雑貨店
ヒグチユウコ展
最後にひとつ小話があるのですが、
今ではお顔はいっさい出していないヒグチさん、インタビューなどは全部このオウムの頭で出演しています。
このオウムを被る前のちょっと昔に福岡で「メラントリック+あちゃちゅむ×ヒグチユウコ」というワークショップがありました。そしてラッキーな事に参加することができました。
内容はヒグチユウコさんの絵が描かれているバッグをベースにして色んな飾り付けして、出来上がったバッグに直接ヒグチさんから模様を描いてもらえるという今では考えられないスペシャルなワークショップでした。
その時のヒグチさんは椅子に座って猫の絵を描きながらみんなの様子を眺められていました。
飾り付けが終わったバッグをヒグチさんの元へ持っていきヒグチさんとお話しをしながら水玉の模様をペイントしてもらい、さらに描いてる途中の猫の絵を見せてもらいました。とても幸せなひと時であり貴重な体験でした。
普通ならそういうバッグって使わずに大事にしまっておくと思いますが、当時の私はそういう考えが浮かばず嬉しすぎで使いまくってました。
思い出のバッグです。水玉の中にひとつだけ猫が隠れています。
完。