皆さんこんにちは。
今回は前回紹介した「心に残るCM、PR動画の話。#1」の続きです。
今回も懐かしいものから、ちょっと前のものまで紹介していきます。
住友生命の1UP
俳優の瑛太さんがCMキャラクターを務める住友生命CMシリーズ。
毎回、地味で慎重なサラリーマン・上田一(うえだ はじめ)が社会人として前向きに変わっていく様子を描いたテレビCMシリーズです。
この「1UP(ワンアップ)」という言葉、CMの中では上田一が成長したら1UPという風に表現されていますが、住友生命の新商品の名前なんです。
生命保険は形がないぶんブランドが伝わりにくいので、テレビCMでは商品がお客さまに何をもたらすのかを表現しているそうです。CMを見て、温かい気持ちになって共感してもらい、まずは「1UP」という名前を覚えてもらうのが狙いのCMだったそうです!まんまと覚えてしまいました!
まず商品のブランドを印象づけて、そこから企業ブランドへとつなぐ、このコミュニケーションによって、ワンアップは20~30代の若年層という新しいマーケットを開拓し、加入件数90万件超えのヒットとなったそうです!
このCMは全日本シーエム放送連盟(ACC)の主催する「2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」において、総務大臣賞/ACC グランプリをとりました。
このCMは続きがあります。
新たなCMキャラクターとして菅田将暉さんがマイペースな若手社員“上野一”を演じ、一歩前に踏み出したことでほんの少し成長した姿を見せてくれます。
dビデオ powered by BeeTV
「dビデオ」は2013年に会員数450万人(2013年8月4日時点)を突破している、国内最大規模の会員数を誇る、スマートフォン向けの定額制動画配信サービスです。
日本を代表する映画監督として『告白』(2010年)、『乾き』(2014年)などを手がけ、CMでもACC金賞、グランプリと、数々の賞を受賞してきた名監督“鬼才”中島哲也監督を起用し、「育った環境の違う二人の少女を、“動画”が結びつける」というテーマで制作しています。
出演したのはE-Girlsの元メンバーで女優の石井杏奈さんと、モデルや女優で活躍中の小松菜奈さんです。
田舎に住む純朴な女子中学生と都会から転校してきた大人っぽい女子中学生の『出会い篇』を皮切りに、『転校生篇』、『家篇』と、二人が映画を通じて関係性が変化していく模様をシリーズCMで描いてます。
このCMに出てくる「女子じゃない。女や。」という台詞は話題になりその年のTCC賞に輝きました!
小松菜奈さんはCMが流れていた当時は同級生から「女や」と呼ばれていたそうです。
ホットペッパー RECRUIT
SMAP編
アフレコCMの先駆けとされているのが、『ホットペッパーグルメ』のCMシリーズ。
現在の『HOT PEPPER』はネットのサービスが中心ですが、当時はフリーマガジンが主でした。
この時代、世間では『HOT PEPPER』CM=アフレコCMと認知されるほどの話題性がありました!
最後に紹介した完全に映画のマッドマックスなCM、実は海外でホットペッパーの為だけに撮影した完全オリジナル作品で、現地の役者さんに出演してもらったそうです。マッドマックスのアテレコだと思った人も多いはず。
2002年に放送されたCMですが、今見ても面白いですね。
このCMは第42回ACC全日本CMフェスティバルで金賞を受賞するなど、映像作品としても高く評価されました!
ポカリスエット
2021年 CM「でも君が見えた」篇
フルバージョン
↓
2022年「羽はいらない」篇
ポカリスエットのCMは、爽やかで素敵なものが多い印象です。
この2本のCMはどちらも古いものでは無いのですが、特にこの2本が好きだったので紹介しました。
『でも君が見えた』篇は、公開日にはTwitterトレンド入りし、約1週間でSNS上での再生数が1000万回を超える反響を呼びました。
そしてこの2本のCM、実はCGを一切使っていません。
「ポカリらしさはフィジカルだから、実際にヒロインの子が走って汗をかくのを表現したい」という話になり、CGをやめて85メートルの動く美術セットを制作したそうです!びっくりですね。
2022年の「羽はいらない」編では透明のバルーンで覆った全長45メートルのセットを組み上げ、入道雲を人工的に作り出したそうです。
ヒロインは女優の中島セナさん。400人のオーディションでヒロインに抜擢されたそうです!
最後に弊社のCMとPVもご紹介します。
株式会社熊本マーケティング研究所
CM
PV
CMの中でモデルの男性が一歩一歩歩いているのは、弊社の理念である「蹞(ひとあし)」を表していて、
その男性の周りに大量に映し出されるイラストは、弊社の社員が描いたものやお世話になってるクライアント様やパートナー企業様から提供して頂いたものを映し出しています。
そのイラストを入れることで、弊社と共にクライアントやパートナー企業も一緒に歩んできたことを表現しています。
PVは、マーケティングというあまり馴染みが無いものを分かりやすく説明している内容になっています。
弊社のWebサイトでも使われている「マーケティングはラブレターだ。」という言葉をストーリー仕立てに表現した内容となっています。
CMは株式会社Timeshipさん
PVは映gent Ro.manさんに制作して頂きました。
今回も長らくお付き合いありがとうございました。
CMには認知度や視聴者の購買意欲を刺激するなどのほかに、ブランドイメージを印象付け、その世界観やメッセージを訴求するという効果・役割もあります。
内容次第でブランドイメージを確立できます。15秒、30秒という短い映像で作られているのに忘れられないものが沢山ありますね。
CMだけでその会社の見え方が変わったり、これからも注目していきたいものです。