みなさん、こんにちは。
昨年末の弊社忘年会で「よし!今日は最後まで残るぞ!!」
と意気込んでおりましたが、
またもや1次会で調子乗り、2次会であっけなく散りました、ゲコヨシです。
(だってお肉とワインが美味しかったんだもの。)
※年末年始の様子を、我らが姐御、イチ子さんがこちらのコラムに残してくれました。ぜひご覧あれ。
さて、先日の弊社コラムで、2次会帰宅仲間のトシさんが
『女子大生、オナホを売る』
という、かなり尖ったタイトルの本を紹介しておりましたが、それに続いて書きました。
今回アキヨシがご紹介するのは、
『経営者に贈る5つの質問』 です。
直接的なマーケティング本ではないのですが、コンサルティングサービスを提供する会社の一員として、“経営者視点”は欠かせないだろう!!ということで、ご紹介いたします。
あ、ちなみに、「マーケティングは経営そのもの」という考えもありますが、
KMLでは、「経営の一部にマーケティングがある」と定義しています。
↑図全体が「経営」で、その一部として「マーケティング」が存在する、という位置づけです。
ドラッカーが開発した、最もシンプルで奥深い自己評価法
筆者は、「マネジメントの父」と呼ばれる、ピーター・ドラッカー。
本書は、ドラッカー自身による各質問の説明に、各ジャンルの第一人者が解説を加えた内容となっています。
本書の目次は以下の通り。
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序章:なぜ5つの質問が必要なのか
質問1:われわれのミッションは何か?
質問2:われわれの顧客は誰か?
質問3:顧客にとっての価値は何か?
質問4:われわれにとっての成果は何か?
質問5:われわれの計画は何か?
終章:組織はいかにして変われるか
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ぶっちゃけ、本書を読んだだけでは何も答えは出ません。
正直まだ私もまったく理解できていません!!
本書の冒頭、
“「5つの質問」とは、今行っていること、行っている理由、行うべきことを知るための経営ツールである”
とあるように、あくまで「経営ツール」であるため、このツールを使って“考える”ことが重要です。
ということで今回は、各質問に対しての“考えるポイント”を中心にご紹介していきたいと思います。
質問1:われわれのミッションは何か?
「ミッション」=活動の目的、会社の存在理由(会社が社会に果たすべき使命)
会社が何のために存在しているのか、を定めることで、
「何を行うべきか」「何を行うべきでないか」を判断する基準となります。
事業を行う上で、「もっと売上を伸ばしたい!」「利益を増やしたい!」と考えた際に、あれこれ手を出すのではなく、「ミッションに沿っているか」を考える必要があります。
何のために、どのような想いで事業を行うのか、がスタート地点であり、それが曖昧だと迷子になってしまいます。
<質問1を考えるポイント>
・われわれは何を実現しようとしているか?
⇒会社の存在理由は何か、今行っていることは“なぜ”行っているのか。要するに、何をもって憶えられたいのか。
・特筆すべき新しい問題と機会は何か?
⇒直面している課題は何か(人口、規制、技術、競争など)、どのような機会があるか(技術、社会・文化トレンド)。
・ミッションは再検討すべきか?
⇒ミッション・ステートメント(ミッションを言語化したもの)は修正すべきか。修正の必要がなければ、それはなぜか、必要ならば、それはなぜか、どのように修正すべきか。
⇒新たにミッションをすべきものは何か、それはなぜか。
質問2:われわれの顧客は誰か?
「顧客」=満足させるべき人たち
顧客は、増えることもあれば減ることもあり、多様化することもあります。ニーズ・欲求・希望も変わっていきます。
そのため、「私たちの顧客は誰か」という問いに答えることによって、顧客にとっての価値を知り、会社にとっての成果を知り、行動のための計画を立てることができるようになります。
過去のコラムで何度も出てきた、マーケティングで最も重要な「顧客目線」「顧客の立場に立つこと」につながりますね!
今月の一冊②『マーケティング見るだけノート』
今月の一冊③『ドリルを売るには穴を売れ』
今月の一冊④『P&G流マーケティングの教科書』
<質問2を考えるポイント>
・われわれの顧客は誰と誰か?
⇒顧客リストを作成したか、それぞれの顧客にどのような価値を提供しているか。
⇒われわれの強みと資源は、顧客のニーズにマッチしているか。マッチしているのであれば、それはなぜか、していなければ、それはなぜか。
・われわれの顧客は変わったか?
⇒顧客はどのように変わったか(性別、年齢層、家族構成など)。その変化は、会社にとってどのような意味を持つか。
・顧客を増やすか減らすか?
⇒現在の顧客の他に、どのような顧客がありうるか、それはなぜか。ターゲットから外す顧客は誰か、それはなぜか。
質問3:顧客にとっての価値は何か?
「価値」=顧客のニーズ、欲求、希望を満たすもの
顧客は何をもって価値とするか、何が顧客のニーズ、欲求、期待を満たすのか、については、顧客本人にしか答えることができません。
そのため、価値を提供する側が「これを欲しているのだろう」と、その答えを想像するのではなく、必ず、顧客から直接答えを得る必要があります。
<質問3を考えるポイント>
・われわれの顧客は何を価値としているか?
⇒われわれだけが満たしているニーズ、満足、ベネフィットは何か。顧客が価値とするものを提供できるか。
⇒価値を提供できる能力は、さらにどのように活用することができるか。
⇒顧客の満足度を知る手立てはあるか。
質問4:われわれの成果は何か?
「成果」=人々の人生、生活、能力、健康、姿勢、行動、環境等に与える影響
会社がミッションを実現するためには、あげるべき成果を明らかにして、資源を集中させる必要があります。
<質問4を考えるポイント>
・われわれにとって成果をどのように定義するか?
⇒ミッション、顧客、顧客にとっての価値を検討した結果、成果とすべきものは変わったか。なぜ変わったのか、なぜ変わらないのか。将来、成果とすべきものはどのように変わるか。
・成果はどの程度実現しているか?
⇒成果をあげるうえで有効な活動やプロジェクトは何か。将来、自らの成果をどのように測定するようになるか。
・資源を活用しているか?
⇒人材を活用しているか、資金や資源を活用しているか、会社のブランドを活用しているか。
質問5:われわれの計画は何か?
「計画」=ゴール、目標、アクションプランを実現するための道程
計画を成果につなげるためには「ゴールに焦点を合わせる」「方向は不動とするが、実行は柔軟性を持たせる」「モニタリングする」ことが必要とされています。
<質問5を考えるポイント>
・「5つの質問」を通じて何を学んだか?
⇒これまで学んだことのうち、最も重要なことは何か、とるべき行動は何か、会社の将来にとって重要な意味を持つ情報は何か。
・活動の焦点はどこに合わせたらよいか?
⇒個人が担当するもののうち、重視すべきものは何か、それはなぜか。ミッションとはどのような関係にあるか。
⇒会社全体として重視するべきものは何か、それはなぜか。ミッションとはどのような関係にあるか。
・活動の方法はどのように変えるか?
⇒取り組むべき新たな活動、プログラム、ニーズはあるか。廃棄すべきものはあるか。外部に委託するべきものはあるか。
・成果をあげるための計画は何か?
⇒成果につながるゴールは何か。ミッションの実現に有効なゴールは何か。ゴールに到達するために有効な目標は何か。目標達成に有効なアクション・プランはどのようなものか。
⇒ゴール、目標、アクション・プランにはどれだけの予算と時間が必要か。責任者は誰にするか。
⇒計画の実行には、どれだけの要員が必要か、どのように評価するか。
・自らが成果をあげるための計画は何か?
⇒自らが決定できる活動と第三者の承認を必要とする活動は何か。決定と実行の期限はいつか。どのような人事が必要か。
ここまで、5つの質問とその質問を考えるためのポイントをご紹介しましたが、
・・・ものすっごく難しいですね。
質問は5つですが、、、すごく深い。
ちなみに、本書の最後のページにこう書かれていました。
“本書の具体的な使い方について、私からの希望は一つしかない。大急ぎで読まないでいただきたい。「5つの質問」は一見してシンプルである。だが実はそうではない。繰り返して考えていただきたい。質問と格闘していただきたい。”
いやまさに。これは格闘ですね。
そしてドラッカー先生、大急ぎで読んでしまいましたよ。
今のところ全く自信はありませんが!
私も自社について繰り返し考えていきたいと思います!