コラム

Column

蹞歩 ~KMLのMissionとは?~

Mission/Vision/Valueとは?

まずKMLのMissionの話をする前に、一般的に言われているMVV(Mission/Vision/Value)について述べたいと思います。

結論から伝えると『MVV自体に各社それぞれの定義がある』ということです。

これは、各社が掲げるMVVがそれぞれですよ、という意味ではありません。Missionをどう定義するか、Visionをどう定義するか、ということに各社の考え方の差があります、ということです。

例えば、Missionを『社会に対して果たしていく使命・役割』と定義している会社もあれば、『存在意義』と定義している会社もあるかもしれませんね。Visionを『Missionが実現した時のわが社の姿』と定義している会社もあれば、『実現したい社会』と定義している会社もあります。そうなると、Mission/Vision/Valueの順ではなく、Vision/Mission/Valueの順で記載している会社もあります。

このように、各社でそれぞれの形で理念体系の整理をしてあり、業種・規模・代表者の考え方などによって異なります。

KMLはマーケティング会社なので、基本的にはドラッカーが「Managing in the Next Society」で提唱した定義を採用しています。しかし、これも翻訳者によって若干のニュアンスが違いますので、具体的には以下のように定義しています。

【Mission】

KMLが社会に対して果たすべき使命や役割

【Vision】

KMLがMissionを実現するために作りたい会社像

【Value】

KMLの社員が共通で持って欲しい価値観・行動指針

 

KMLのMissionとは?

さて、ということで本題です。KMLのMission(社会に対して果たすべき使命や役割)とは何なのか?ここを紐解いていきたいと思います。まず、大前提としてどんな業種でも共通なのが『顧客の集合体が社会を構成している』ということです。つまり、『社会にとって必要ない会社=自然と顧客からも選ばれなくなり淘汰されていく会社』ということになります。KMLがMissionを『社会に対して果たすべき使命や役割』と定義したのは、社会に必要な会社でなければならない、と考えているからです。そんなKMLのMissionはこちらです。

マーケティング思考によるサポートで中小企業に貢献し、魅力ある地方都市を創造する

これがKMLのMissionです。たった6名(2024年6月末時点)のまだまだ小さな会社ですが、大きな夢を持っています。Missionとして掲げた言葉を少しずつ分解して、解説していきたいと思います。

 

『マーケティング思考』とは?

まず、私達に出来ることは『マーケティング思考によるサポート』です。「マーケティング思考」とは、以下の2つのことを指します。

①顧客視点でビジネスを考える

KMLでは、マーケティングを『セールスを不要にする活動のこと』と定義しています。そのためには、顧客に選ばれる会社を作っていかなければなりません。

 

②目的や目標から逆算してPDCAサイクルを回すこと

社会の変化が早くなり、顧客の思考やトレンドの移り変わりも早くなりました。これが絶対的な正解である、という答えは存在しません。やり方ではなく、目的や目標から逆算して何が最適解なのかを考えながらPDCAサイクルを回していく事が企業には求められていると考えています。

 

『サポート』とは?

どのような事業領域において顧客をサポートしているのかというと、現在(2024年6月末時点)は以下の3つを提供しています。

(1)マーケティング事業

顧客のマーケティング活動に伴走型でサポートします。2024年6月時点で、アウターマーケティング領域をサポートするLabout®と、インナーマーケティング領域をサポートするInMark®があります。また、ロゴマークやパンフレット、Webサイトなどの各種マーケティング施策に必要なツールのデザインや制作も行っています。今後は、顧客のデジタルマーケティング領域に関しても注力していきたいと考えています。

 

(2)補助金事業

顧客のマーケティング活動に必要な資金調達の手段として、各種補助金や助成金などの申請サポートを行っています。設備投資、広報などの幅広い投資に対して活用できる補助金に対応しており、顧客の紹介もかなり多い領域です。ありがたいことですね。

 

(3)人材育成事業

1本目の代表ブログでも書きましたが、弊社は元々は任意団体として有志で勉強会を開催する組織として運営されていました。上記の収益事業だけではなく『地域のために出来ること』として、当時から続けている勉強会のほかにも、ケーススタディ形式の勉強会や、創業支援スクールなどを開催しています。

 

魅力ある地方都市とは?

今までは、どのような考えで(=マーケティング思考)、どのような方法で(サポート)、という方法の話をしました。最後に、肝心の『どのような役割を果たしていくのか』という部分を説明したいと思います。

東京都は”経済的な豊かさランキング47位”

これは、手取り収入から生活費を差し引いた額(可処分所得)に加え、通勤時間に要するコスト(費用や時間)を考えると、東京都は時間とお金の余裕が日本一貧しいという結果が国土交通省の調査によると、明らかになったのです。(各都道府県の可処分所得40~60%の、いわゆる中央値に対する調査です。)

 

一方で地方都市は50%が消滅可能性自治体

少子高齢化によって生産年齢人口が減少し、その結果として人口が多い都市じゃないとビジネスとして成立しなくなっています。(例えるなら、人口1,000人の村や無人島で食っていけるだけの仕事があるのか?というのを想像したら分かりやすいかと思います。) 人口が減少した村や町では仕事が無いので若い人が出て行ってしまいます。そうなるとビジネスが成り立たないので生活インフラやお店が撤退していきます。そうなると高齢者は住めなくなっていきます。こうやって、住む人がいなくなってしまう可能性がある自治体が「消滅可能性自治体」になるわけですね。

 

みんなの地元を残したい

KMLは、マーケティング思考によるサポートで中小企業に貢献することで『稼げる中小企業』を地方都市にたくさん作っていきたいと考えています。その結果、地方都市でもビジネスが成立する⇒地方に人が残る⇒人が増える(または減らない)ことで、ビジネスが成立する⇒税収が増えるとインフラが整う、といったように、全体の90%以上を占めるといわれる中小企業の力で地方都市を盛り上げていくための一助になりたいと考えています。誰だって、生まれ育った”地元”が消滅するなんて悲しいじゃないですか。

 

次回は、Visionについて語ります

というわけで、今回はKMLのMission(社会に対して果たすべき使命や役割)について書かせてもらいました。このコラムを見て、一緒に中小企業を盛り上げていこう!地方都市を豊かにするために頑張ろう!と思えた方は、ぜひお仕事のご依頼をお待ちしております。絶対に力になります。

次回は「ではMissionを実現するために、どんな会社にしていくの?」というところを書きたいと思います。