コラム

Column

【2024年度 実践マーケティング講座】の振り返り 2024/6/22(土)開催

開催概要

日時 : 2024/6/22(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館(会議研修室)

内容 : 「ゼロから始めるブランド構築:創業期に欠かせないブランディングの極意」

講師 : 河野 祐生(Yellow JoKe合同会社 代表社員)

 

 

実践マーケティング講座とは?

2024年度の年間テーマは「ブランディング」です。ブランディングといっても考え方、手法は様々あります。ブランディングの基本理論から、実践的な考え方までを、年間を通して総合的に学べるカリキュラムとなっています。ぜひ年間を通して「ブランディング」を学べますので参加をお待ちしています。もちろん、座学だけで終わらず、学んだことをその場でアウトプットするので、実践力が身に付きます。他の参加者のアイデアも参考にできるので、実践者向けの内容となっています。

 

当日の内容

1.創業期のブランディングについて
2.ワークショップ

創業期において強力なブランドを築くことは、ビジネスの成長と成功に直結します。本セミナーでは、スタートアップや中小企業がゼロからブランドを構築し、競合他社との差別化を図りながら市場で確固たる地位を築くためのブランディング戦略を解説して頂きました!今回のコラムでは解説して頂いた内容の一部を抜粋して紹介致します。

 

 

河野 祐生(Yellow JoKe合同会社 代表社員)
2017年に創業。起業して7期目。熊本起業家ねっと代表。広告企画・制作、販促支援やバスケットボールを主とするアパレルユニフォーム事業、創業経営支援のイベント企画など幅広く活動をしている。

 

ブランディングとは

■自分のイメージ通りに思わせたら勝ち
ブランディングには、マーケティング活動やブランド構築のさまざまなアプローチなど、多くの定義が存在します。河野さんによれば、ブランディングは「自分のイメージ通りに思わせたら勝ち」という考え方です。例えば、「創業するなら河野さんに頼る」として認識されるようになれば、ブランディングは成功しています。この達成のためには、効果的なイメージ作りが非常に重要です。

■ブランディングにかかせないもの
効果的なイメージ作りには、PRが欠かせません。商品の性能も重要ですが、それをどのようにPRし、「どう見せるか」が決定的に重要です。ブランディングでは、主体的なイメージ戦略がその根幹をなします。では、PRで持つべき視点は何か?河野さんは以下の視点が重要と教えてくれました。

①顧客視点
顧客にとって有意義で役立つかどうかを意識し、顧客が求めるものを理解し提供する。情報を得て顧客が必要と感じるかを考慮する。

②社会視点
社会に対して意義があり、求められているものかを意識する。例えば、サステナブル(持続可能性)などが現代社会で重視される要素である。

③メディア視点
メディアに取り上げられる要素を持つかどうかを意識する。例えば、提供する商品やサービスにインパクトはあるか、他とどのように差別化できるかなどを考慮する。

顧客視点については多くの方が学んでいると思いますが、社会視点やメディア視点を考える上で「オフィシャル感」の重要性について河野さんから学びました。特に、河野さんの体験に基づく話は、「オフィシャル感」をどのようにして出していくかについて非常に理解しやすかったです。

 

■社会性が重要
多くの企業がPR活動を行っていますが、具体的に何をしているかを深く理解している人はごく一部です。通常、企業の紹介を聞いても「いろいろなことを手がけている企業」というあいまいな印象に留まることが多いです。しかし、社会貢献活動などの仕事以外での取り組みを積極的に伝えることで、その企業が「社会性を持つ企業」として認識されるようになり、これがブランディングに効果的に繋がります。このように社会性の重要性を新たな視点から考えるブランディングのアプローチについて学ぶことができ、非常に有意義でした。

 

この度のセミナーでお話しいただいた内容の一部を少しだけご紹介しましたが、他にもたくさんの興味深い話がありました。特に、創業期のブランディングに関して後半に触れられた内容は、非常に有益で多くを学べるものでした。ここではアジェンダのみをお伝えしますが、もっと詳しく知りたいと感じられた方は、ぜひ次回の勉強会にご参加ください。

 

ワーク

今回は3つワークを行いました!

■WORK「1」
「流行っている新しいお店のブランディングを考える」
世の中にある、自分の知っている、比較的新しい且つ流行っているお店(飲食店、花屋、治療院…なんでもOK)を思い浮かべて、なぜそこが流行っているのか、どういうブランディング(イメージ戦略)なのか、自分なりに考えて教えてください。

■WORK「2」
「自分、もしくはその団体のラベリング」
自社の商品やサービスを「PRの3つの視点」から、自分で情報発信やPRの仕方を考えて教えてください。

WORK「1」、「2」は上記の内容で各個人に考えてもらいました!

各10分のシンキングタイムの後に2名~3名に発表をしてもらいました!様々な業種の方が来ているので多様な情報や新しい視点が共有され、発表を聞くだけでも多くを学ぶことができました。

■WORK「3」
「ブランドづくり」
飲食店(居酒屋・カフェなどイートイン店、パン屋、スイーツ店などお持ち帰り店など問わない)の新規オープンをチームで考える。どんなブランドコンセプトで、どんな商品を提供するのか、考えてください。

WORK「3」は上記の内容でグループで考えてもらいました!

今回の勉強会には高校生も含め、様々な業種や幅広い年代の参加者がいました。これにより、各グループから多様な視点の意見が出されました。

最後に各グループに発表してもらい、さまざまなユニークなアイデアが飛び交いました。例えば、「高級志向の飲食店」や「毎日メニューが変わる飲食店」といった多彩なコンセプトが提案され、それぞれがとても興味深かったです!自分の学びを形にすることや、他の参加者の考えを聞くことは、新たな視点を得る素晴らしい機会であり、互いに刺激を受ける経験となりました。

 

まとめ

今回は、河野さんに創業期のブランディングについていろいろ話してもらいましたが、最後に「トライ&エラーを繰り返して制度を高める」ということが重要と話していました。今期の勉強会は「ブランディング」をテーマにしており、2月に外部講師としてお招きした野田さんもまた、「学んだことを実際に実践する」ことが重要と異なる表現で語っていました。皆さんが本を読んだりセミナーに参加したりして得た知識は価値がありますが、それをどのように活用するかがさらに重要です。当社の勉強会では、座学だけでなく実践的なワークも組み合わせており、学んだことをアウトプットする機会を提供しています。実際に手を動かして学ぶことが、知識を深め、スキルを実際の業務に活かすための鍵となります。ご興味のある方はぜひ次回の勉強会への参加をお待ちしております!

 

次回予告

次回の勉強会は、以下の通りです。

日時 : 2024/7/13(土) 10:30~12:30(開場10:15)
会場 : 熊本市現代美術館(会議研修室)

内容 : 「自社と外部環境を知る!PEST分析と5フォース分析の基本」

講師    : 髙宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)