はじめまして!
8月に熊本マーケティング研究所に入社しました薄井です。
入社してまもなく「コラムの題材案だしてね~」と指令がでました。
さて、どうしよう…。
知識習得も兼ねてマーケティングに関することを、、
いやでも、マーケティング初心者の私に何が書けるのだろうか、、
そもそもマーケティングていつ始まったんだ?、、
と悩みに悩んだ結果、まずはマーケティングの歴史に着目して書いてみよう!ということになりました。
ということでさっそくいってみよう!
マーケティング1.0~5.0って?
アメリカの経営学者で「現代マーケティングの父」、「マーケティングの神様」と評されるフィリップ・コトラーによって提唱されたマーケティングの変遷を現したものです。
✍プチ解説1
フィリップ・コトラーってどんな人?
先にもご紹介しましたがアメリカの経営学者です。
90歳を超えた今でも研究や執筆活動をしています。
生涯をマーケティングに捧げており、マーケティングの分野で非常に影響力のある学者です。
それでは、今回はマーケティング1.0について紐解いていきましょう!
マーケティング1.0
【1900年代~1960年代】
19世紀終わりに「マーケティング」という言葉が生まれ、20世紀初頭に世の中に認知されるようになったといわれています。18世紀半ばから19世紀にかけて起こったイギリスの産業革命をきっかけに製造業が急速に発展し、大量生産、大量消費が可能になりました。そんな19世紀前半は「需要>供給」と圧倒的に需要が上回っており【生産志向】の考え方が主流でした。いっぽうで、供給が需要に追い付いてくると【製品志向】の考え方へと移り変わりました。
しかし、需要<供給となるとモノが溢れ、単に優れた製品を作っても売れなくなります。そこで作った製品を「どう販売するのか」という【販売志向】の考え方が必要となりました。
✍プチ解説2
【マーケティング・コンセプト】…5つに分類されるマーケティングの考え方
まずは3つご紹介!
◆生産志向って?
いかに費用を最小にして売り上げを最大にするか!
⇒需要>供給の市場において低コストで大量生産を目指す考え方
発展途上国などの市場では「生産志向」でモノづくりが行われています。
◆製品志向って?
独自の技術を磨き、良いモノを作る!
⇒製品の品質、性能、技術的優位性を重視し、製品自体の価値をアピールする考え方
◆販売志向って?
すでにある商品をどのように売るのか!
⇒製品志向によって作られたモノの良い部分をアプローチ(営業/販売促進)して売り込むという考え方
このように、製品自体の特長や性能、品質を重視し、顧客のニーズやウォンツ、市場の変化は重視しないこの頃のマーケティングを「製品中心(プロダクトアウト)」のマーケティングだったとコトラーは位置付けています。大量にある製品は価格を下げ、製品自体を価値のあるものにし供給する。という流れで需要をコントロールできたこの時代は、企業が顧客に対して優位に立てる環境であったといえます。
✍プチ解説3
◆プロダクトアウトって?
商品やサービスに適した顧客を見つけることが目的!
上記にも記載していますが、企業の作りたいもの、作れるものを基準に「企業目線」で商品開発や生産、販売すること
◆マーケットインって?
顧客に適した商品を提供することが目的!
顧客の意見やニーズを基準に「顧客目線」で商品開発や生産、販売すること
※マーケットインは次章から出てきます💡
マーケティングの基礎の誕生
1.0の後半、1960年代頃から「4P」モデルというフレームワークが使われるようになりました。企業は利益を最大化するために、【どのような製品を、どう流通させ、どのくらいの価格で、どのように宣伝して、売るか】が重要視されるようになりました。現代でも基礎中の基礎の考え方であり、マーケティングをする上で欠かせないフレームワークです。※ちなみに4Pを提唱したのは「エドモンド・ジェローム・マッカーシー」という経営学者です。
この「4P分析」についてはこちで詳しく解説されていますのでご覧ください^^
>4P分析(4C分析)とは?自社商品のベネフィットから販促方法まで分析するフレームワーク
マーケティング1.0は製品を消費者へつなぐ基本的な考え方として、現代のビジネスにおいても欠かせない基礎を築きました。なんでもそうですが、何かを生み出す人ってすごいな~と常に感じています。私も何かを生み出せる人になれるよう精進していきたい所存です・・・。