コラム

Column

蹞歩 ~経営ガイドライン説明会を開催しました~

通算5期目(法人3期目)がもうすぐ終わります

起業後5年の生存率は81.7%というデータもあれば、40%というデータもあります。どちらにせよ、生き残る側にいることができて嬉しい限りです。代表取締役として私が頑張ったからとか、社員一丸となって頑張ったからとか、そんなことも無くはないかもしれませんが、私は普段から取引をしてくださるクライアントさま、パートナー企業さまのご理解やご協力の賜物だと思います。創業以来5年連続で増収増益、社員数も8名まで増やして今期を終えることができそうです。今年も、普段から当社とお取引をしていただいている会社さんをお呼びして、経営ガイドラインの説明会を11月末に行わせていただきました。

 

経営ガイドラインとは?

経営指針、経営計画など様々な呼び方があるとは思いますが、当社ではあえて「ガイドライン」と呼んでいます。MVV(Mission/Vision/Value)や経営戦略、中期経営計画、単年度計画というように経営をしていくうえでのガイドライン(指針)となるものが記載されています。

当社では、2期目(個人事業2期目)に初めて経営ガイドラインの作成に着手しました。2期目に作っているので、実質は3期目の経営ガイドラインになりますね。当時は中小企業家同友会の「経営指針を創る会」に参加し、なんとかワンシートを作り上げたのを覚えています。今のようにMVVではなく「経営理念」と「10年ビジョン」で理念体系を整理していました。

その後、色々と経営について学ぶ中で、自社らしさとは?などを考えていく中で、マーケティング会社らしく、ドラッカーのMVVを採用したのが3期目(2022年:法人1期目)でした。つまり前期(第4期:法人2期目)の計画から、MVVという形に理念体系を整理しなおしました。そのタイミングで、社内だけではなく対外的にも発信してみよう!となり、2022年の11月に初めての試みとなる「経営ガイドライン発表会」を開催しました。MVVを策定していき、経営戦略を描く中で、「あ、これは自社だけの力では到底無理なことをやろうとしている」と遅ればせながら気づいたので、顧問をしてくださっている税理士さん、社労士さん、メインバンク、主な協力会社さんをお呼びして、当時の社員も含めて10人くらいの規模で開催しました。

第4期(2023年:法人2期目)は、同じことをしていても成長しないなぁと思いまして、ちょっとハードルを上げてみました。まずは前年同様、当社のパートナー企業は来ていただくことにしました。次に、私が所属している熊本県中小企業家同友会や熊本イノベーションベース(KUIB)の経営者仲間/先輩経営者にも来ていただきました。そして、何よりのチャレンジだったのは、クライアントさんをお呼びしたことです。当社の経営ガイドラインを聞く、ということは「どうやって売上を上げようとしているのか」も知ることになります。穿った見方をすると「自社がどのようにして課金させられるように仕組まれているのか」を知ることにもなるわけですね。なので、ただのクライアントではなく「きっと当社のMVVに共感してくれているだろう」「共に成長しようという意識を持ってくれているだろう」という岡村の独断と偏見でクライアントさんをお呼びしました。と、いってもほとんどのクライアントさんが上述した経営の勉強会に参加しているメンバーでもあるので、厳密に「クライアントである」という関係性だけで来ていただいた会社は1社もないんですけどね。

 

今年の経営ガイドライン説明会

第5期(2024年:法人3期目)をあと1ヶ月で終えるにあたって、これまでの5年を振り返り、これからの5年を展望してみました。前述したように5年は生き残ることが出来ましたが、10年生き残る可能性は6.3%と言われています。ここから先の5年が、今までの5年より段違いに大変なのです。

そこで、中期(第10期:法人8期目:2029年まで)の経営計画をブラッシュアップしました。そして前年同様ですが、当社のパートナー企業、中小企業家同友会や熊本イノベーションベース(KUIB)の経営者仲間/先輩経営者に今年も来ていただきました。変えたところは、昨年は社員を含めて全部で15人くらいの規模だったのですが、今年はお声掛けする方を増やしました。ありがたいことに来てくれる方が多かったので、一気に30人規模になりました。

昨年はインフルエンザがめちゃくちゃ流行っている時期でして、当社の社員を含めて5~6名が開催直前に欠席することになりましたが、今年は体調不良による欠席は無く、無事に開催できたいことが何よりです。

 

当日の内容

まずは一昨年、昨年と参加していただいている方に向けて、昨年の経営ガイドライン説明会で発表した単年度計画の振り返りから行いました。出来ていること、出来なかったこと、来期に向けた課題などを包み隠さず話しました。総評すると、売上目標も達成したし、新たな採用も出来たし、第2領域への投資も進んだし、、、ということで順調な1年だったようなのですが、中長期で見るとそういうわけでもない、、、みたいなことを共有させていただきました。

 

昨年は、MVV、経営戦略、中期計画、単年度計画、という流れで説明したのですが、今年は話す順番を変えました。前述したように、中期経営計画をブラッシュアップしたので、今年の振り返りを踏まえて中長期での取り組みをお話したかった、というところです。その中期経営計画を踏まえて来期の単年度計画を発表しました。弊社は、毎年単年度計画のスローガンを私以外の社員で考えてもらっています。そこを含めて、経営の総合実践なのかな、と。

 

そして、最後にMVVをお伝えしました。実は数年ぶりにMVVを少し変えたので、熱量を込めて伝えるためにも最後に持ってきました。今までは言葉の定義をすることで共通認識を作りやすいようにするなど、ブラッシュアップという感じでした。今年は言葉自体を変えました。会社概要ページも変更していますので、ぜひ確認してみてください。違いが分かる人は、なかなかのKML理解者です。参加者の皆さんは、今年も熱心にメモを取りながら聞いていただいていました。みなさん、その後の懇親会でも濃いめの質問をぶつけてもらい、私自身は非常にやってよかったと思える時間でした。

また、今年ほどクライアント・パートナー・先輩経営者などと、立場や関係性は違うかもしれませんが、良き”経営者仲間”に出会うことが出来たことに救われた年は無かったかもしれません。経営者の周りにいる人は経営環境そのものですし、B/Sには載らない無形資産です。よいご縁があった方々に支えられつつ、そしてこれからご縁のある方に支えられつつ、いつかは当社が支えられるようにしっかりと事業を成長させていきたいと思います。

最後に、昨年やった「5期目ポーズ」に続き、「6期目ポーズ」にお付き合いいただいた参加者のみなさまに心から感謝をして、終わりたいと思います。