開催概要
日時 : 2025/2/8(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研究室
内容 : 君に届け!バレンタイン大作戦 差別化の基本 STP分析活用
講師 : 宮﨑 滉(株式会社マーケティング研究所)
Marketing Unique On!について
楽しく学んで、成長につなげるマーケティングコミュニティ。一緒に学ぶ仲間との出会いや、自己・事業成長につながるコンテンツを提供しています。
2025年度のワークショップセミナーについて
2025年度の年間テーマは『デジタルマーケティング』
近年注目を集め、需要が高まり続けているデジタルマーケティング。中でも今年はプロモーションの領域にフォーカスしてお伝えします。上半期はSNSマーケティング、下半期はWEBマーケティングについて基本理論から実践的な考え方まで、年間を通して学べるカリキュラムです。
当日の内容
1.STP分析について
2.ワークショップ
当日はグループワークを交えながら、差別化の基本となる「STP分析」についてお伝えしました。今回のセミナーレビューではいくつか内容を抜粋して、みなさんにお伝えしたいと思います。
差別化について
みなさんはなぜ差別化が必要だと考えますか?商品・サービスが溢れている市場ではだいたいのことはコモディティ(当たり前)です。その中で自社の製品やサービスを選んでもらうためには“誰”に対して“何”を提供するか、つまりターゲットを“明確化”し“差別化”された魅力を伝えることが大切となってきます。そんな“誰”に対して“何”を提供するかを決めるために役立つのがSTP分析です。
STP分析とは
STP分析はS:セグメンテーション、T:ターゲティング、P:ポジショニングの頭文字を取って名付けられているフレームワークです。ここでは各段階について、詳しく紹介していきます。
S:セグメンテーション
市場を同じ性質(ニーズ)を持つ塊(セグメント)で分けることです。市場や顧客を特定の変数(基準・根拠)によってセグメントに分けていきます。代表的な変数として下記の4項目をセミナーではご紹介しました。
T:ターゲティング
細分化された市場の中からどのセグメントを標的にするかを決めることです。ターゲティングの際は以下のポイントを意識して行っていきましょう。
①自社のMVVに沿っているか/強みを発揮できるかどうか
②十分な売上/利益を確保できる市場か
③自社の製品・サービスなどのメッセージをターゲットに届けられるか
④対象市場の規模や特徴など本当にそのセグメントは存在するものか
P:ポジショニング
ターゲティングによって選んだ顧客の頭の中に、独自のポジションを築き、差別化イメージを植え付けるための活動です。ターゲットにとって自社や競合がどのようなポジションにあるのかを分析していきます。セミナーでは、ポジショニングの際に用いられるポジショニングマップの作成を行いました。
ここまでSTP分析の概要を説明しましたが、STP分析をすれば差別化ができるということではなく、差別化を有効的に図るために使用するのがSTP分析のフレームワークです。有効な差別化を図るためには革新性や独自性が必要となってきます。うまく活用するにはとにかくSTP分析を実践してみて、ターゲティングやポジショニングを何度も繰り返し行っていくことが必要です。
ワークショップ
2月8日の開催ということもあり、STP分析の段階ごとに、バレンタインにちなんだワークに取り組んでいただきました。ワーク後半になると、考えを絞り出すのが大変だったと思いますが、グループで意見を出し合いながらみなさん楽しく取り組んでいただけたかと思います。他のグループのワークも見ることで新たな発見や気づきがあったのではないでしょうか。
STP分析について書かれているコラムもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
「STP分析」とは?最適なセグメンテーションとポジショニングの方法を解説
コトラーのマーケティング1.0~5.0<2.0編>
まとめ
長く使われているSTP分析ですが、こういった昔から使われている基本の「キ」と言っても良いフレームワークが、マーケティングを行う上でとても大切です。先にも「繰り返し行うことが必要」とお伝えしましたが、自分の中で想定を作って、いくつもSTP分析を試して実践を重ねてみてください。実践あるのみです!Marketing Unique On!では、引き続き初心者でもわかりやすく楽しい題材でセミナーを行っていきますので、少しでも興味を持たれた方はぜひお気軽にご参加ください。
次回予告
次回の勉強会は、以下の通りです。
日時 : 2025/3/8(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研究室
内容 : “買いたくなる心のスイッチ”の見つけ方
講師 : 溝口 敏博(株式会社マーケティング研究所)
申込 : お申込みはこちら