コラム

Column

人事評価は年1回でいいのか?

はじめに

InMark部門を担当しているマーケターの高宗です。多くの企業では、年1回または半年に1回のペースで人事評価が実施されています。しかし、従来の定期評価にはさまざまな課題があり、最近では「リアルタイムフィードバック」を取り入れる企業が増えています。では、日常的なフィードバックを重視する評価制度にはどのようなメリットがあるのでしょうか?本コラムでは、定期評価の問題点を整理し、リアルタイムフィードバックを導入した企業の成功事例を紹介しながら、新しい評価制度の可能性を考察します。

 

1. 定期評価の課題

(1) フィードバックのタイミングが遅れる
年1回の評価制度では、社員の成長や業績の変化に即したフィードバックが難しくなります。例えば、1月に大きな成果を出しても、評価が翌年の12月まで行われなければ、適切な報酬や昇進に反映されにくくなります。

(2) 上司の主観に左右される
年1回の評価では、直近の成果が過度に影響を与える「ハロー効果」や、評価者のバイアスが入りやすいという問題があります。特に、評価基準が明確でない場合、評価の公平性が損なわれる可能性があります。

(3) モチベーション維持が難しい
評価の機会が少ないと、社員は自分の成長が適切に認識されているのか分かりにくくなり、モチベーションの低下を招くことがあります。特に若手社員や成果を求める職種では、この影響が大きくなります。

 

2. リアルタイムフィードバックとは?

「リアルタイムフィードバック」とは、業務の進行中や成果を出した直後に、上司や同僚からフィードバックを受ける仕組みです。

リアルタイムフィードバックの主な手法として
✅ 1on1ミーティングの実施(週1回または月2回の短時間ミーティング)
✅ 社内チャットや評価アプリを活用(SlackやTeamsで即時フィードバック)
✅ ピアレビュー制度(同僚同士で評価し合う仕組み)
✅ リアルタイム報酬制度(成果を出したタイミングで報酬を与える)

この制度により、社員は「評価されている実感」を持ちやすくなり、成長を実感しながら働ける環境が整います。

 

3. 成功企業の事例

(1) Google – 「リアルタイムOKR評価」
Googleでは、定期評価に加えて**OKR(Objectives and Key Results)**を導入し、四半期ごとにリアルタイムなフィードバックを行っています。

特徴
・目標(O)と成果指標(KR)を設定し、定期的に進捗を確認
・成果が出たタイミングで上司やチームメンバーからフィードバックを得る
・透明性が高く、公平な評価が可能
・この仕組みにより、社員は「目標達成のために何をすべきか」を明確に理解しながら働くことができる

(2) メルカリ – 360度評価と即時フィードバック
メルカリでは、360度評価とリアルタイムフィードバックを組み合わせ、年次評価のみに依存しない仕組みを構築しています。

特徴
・週1回の1on1ミーティングを導入し、リアルタイムな業務改善を実施
・同僚や部下、他部門からの評価を取り入れる
・業務の成果を即座にフィードバックし、評価に反映

この評価制度により、社員のモチベーションを維持しながら、スピーディな成長を促すことができています。

 

4. 中小企業はどう取り組むべきか?

リアルタイムフィードバックは、大企業だけでなく中小企業でも導入可能です。特に、限られたリソースの中で社員の成長を促すためには、シンプルかつ効果的な方法が求められます。

(1) 定期的な1on1ミーティングの実施
中小企業では、大企業のような評価システムを構築することが難しいため、1on1ミーティングを活用するのが有効です。週1回または月2回、短時間のミーティングを設け、業務の進捗や課題を話し合うだけでも、社員のモチベーション向上につながります。
(2) 社内チャットツールの活用
SlackやChatworkなどのコミュニケーションツールを活用し、「ありがとう」「助かった!」などのポジティブなフィードバックを即座に伝える文化を作ることで、社員のモチベーションを維持できます。
(3) 簡易的な評価シートの導入
難しい評価システムを構築するのではなく、毎月または四半期ごとに簡単な評価シートを用意し、上司と社員が互いの成長ポイントを確認する仕組みを導入するとよいでしょう。
(4) 報酬制度の見直し
成果が出たタイミングで即時インセンティブを与えることで、社員の成長意欲を刺激できます。例えば、営業成績やプロジェクトの達成率に応じた小さなボーナスを設定することが効果的です。

評価制度の見直しは、企業文化の変革にもつながります。中小企業でもできることから始め、社員の成長と企業の成功を支える仕組みを作りましょう!熊本マーケティング研究所においても、業務をした後にフィードバックを行い、その業務の出来具合の評価をする仕組みを構築しています。対面でのフィードバックに加え、Slackなどのツールも活用し、「リアルタイムフィードバック」に近い形で実施しています。そうすることで自分がどこまでの業務が出来るようになったか分かるとともに、すぐに行うことで適切な評価になっているのではないかと思います。

 

最後に

今回は人事制度の評価において、フィードバックの重要性についてコラムにしました。フィードバックを適宜行っていくことで社員も成長を感じられ、また適正な評価に近づいていくため、ぜひ活用を検討してください。また、「評価制度がない」「フィードバックの方法がわからない」といったお悩みがございましたら、ぜひ弊社の「InMark評価サポート」のご利用をご検討ください。評価の仕組み化を全力でサポートし、課題解決のお手伝いをいたします!詳しい内容については、以下のリンクからご覧いただけます。興味のある方はぜひクリックしてください。

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