コラム

Column

蹞歩 ~ようやく丸5年経ちました~

4月20日は創業の日です

本日で創業して6年目に突入しました。12月が決算の弊社にとっては、法人4期目(個人事業2年間と合わせて6期目)は既にスタートしています。この5年で本当に色々なことがありました。起業後の5年生存率は81.7%と言われているので、どうにかダメになってしまう方の2割には入らずに済んだようです。(5年以内に廃業した人をディスってるわけではないですよ)。クライアント企業やパートナー企業のみなさまに支えられながら、そして時にはご迷惑をおかけしながら、何とか6期目のスタートが切れています。今期も、社員一同で頑張ってまいりますので、変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。

 

5期目(法人3期目)の振り返り

昨年のブログで「来年の今頃、これが出来たかどうかを振り返ることになるんでしょうね~。」とか書いていたので、振り返りたいと思います。2024年(法人3期目/通算5期目)は、どんな1年だったのでしょうか。こういう振り返りの機会って大事ですね。

 

<単年度スローガン>

七人八脚 ~スキルアップで信頼を得よう~

 

当社は例年9月末に次年度の経営計画を社内で共有します。そこから約2ヶ月かけて各事業の責任者が事業計画を立て、それを各部門の担当者に共有して行動計画を策定します。11月末~12月上旬にはパートナー企業の方々をお招きして来期の計画を発表する場を設けているのですが、それに向けて単年度の取り組みに対するスローガンを社員(代表以外)で考えてもらうようにしています。そこで私以外の社員6名(当時)で考えたのが上記のスローガンです。

前期は残念ながら1名の退職があり、一時は私を含めて6名になったものの、薄井竹中の2名を採用出来ました。元々は7名のままの体制で、今期(2025年)に8名にする採用計画だったので、欠員1名のみを採用する予定だったんですが、採用試験を受けに来た2名があまりにも優秀だったので前倒しで採用しちゃいまして、昨年のうちに8名体制となっていました。採用計画としてはスローガン通りの1年を送ることができた!と言っていいでしょう。さて、後半部分のサブタイトルのような「スキルアップで信頼を得よう」はどうだったのか?以下で振り返っていこうと思います。

 

①担当部門の引き継ぎ

当社は、取り扱っているマーケティングサポート(LaboutInMark)や、補助金ごとに担当者を配置し、KPI達成の為にPDCAを回してもらっています。2022年、2023年と社員の離職があったこともあり、1名の社員が複数の部門担当を兼任している状態が続いていました。前期にも離職が出てしまったのですが、兼任となっていた部門の引き継ぎはなんとか進みました。離職した社員に引き継ぐ予定だった部門は他の社員が引き継ぎましたが、当初の目的である「兼任を無くす」という状態には至りませんでした。特定の人に対する「過重兼任」が無くなり「うっすら兼任」をする人が増えた、という感じでしょうか。どちらにせよ中小企業で働く社員はマルチタスク能力は求められますし、弊社もスキルの伸びを評価する制度設計にしているので、やりがいをもって働いてくれるといいな、と思っています。まあ、100点満点で評価するなら50点!というところでしょうか。

 

②マーケティングや補助金のナレッジ共有

創業時に4名でスタートし、2期目に5名、3期目(法人1期目)に6名、4期目(法人2期目)に7名と、1年に1名ずつのペースで社員を増やしてきました。5期目(法人3期目)にも1名の増員をして8名となりました。本来であれば増員よりもスキルアップに注力し、6期目(法人4期目)にまた増員しようと考えていたのですが、前述のように2名の採用に踏み切りました。しかし、マーケティング・補助金のどちらも未経験でしたが、MVVへの共感と人間性と能力、全てが申し分ない人材が来たら、そりゃ採りますよね?そして、未経験の2名を採用したことにより、既存社員が「教える立場」になりました。ある意味、ナレッジの共有は進んだと思います。100点満点で評価するなら80点です。今後も、マーケティングや補助金に関するナレッジ(経験/知識/スキル)を社内でしっかり共有して社員教育に注力したいと思います。属人性が高い事業だからこそ「背中を見て学べ」ではなく「仕組み化された教育」を実践していきたいと思います。

 

③新規事業への取り組み

新分野(今まで取り扱ってなかった)補助金へのチャレンジや、DX分野(主にMAツールの運用ですが)の新サービスはローンチできました。今期に入り、少しずつ取引が増えてきたのでありがたい限りです。2023年(法人1期目/通算3期目)に取り組む予定にしていたことなので、1年遅れでようやく実施できました。今期は、しっかりとそのサービスを通じて地域の中小企業に貢献していきたいと考えています。既存事業や既存サービスで売上を伸ばしながら新規事業にも取り組む。マンパワーがないと出来ないことです。今年も社員一丸となり頑張っていこうと思います。

 

④一般社団法人熊本イノベーションベースで副代表

これは、去年の今の時点では予想していませんでした。今年の9月から、私が創業1年後くらいから所属しているKUIB(一般社団法人熊本イノベーションベース)で、運営委員の副代表をさせていだくことになりました。9月からなので、弊社の決算期ですと第3四半期が終わるくらいのタイミングで着任します。しかし、今年の11月には全国各地のイノベーションベースが集う一大イベント、LEC(Local Entrepreneur Creation)が熊本で開催されます。

今は普通に運営委員として活動しているだけなのですが、LECがある時には副代表をさせていただくのです。ということで、今年の2月くらいから企画や全国行脚をはじめとする準備に取り掛かっています。もうこれは、今期ど真ん中の話ですね。私が会社を空ける時間が増えることになりますので、今までよりクライアントワークは社員を頼ることになります。また、弊社はまだ8人の小規模事業者なので、私を含めてスコアメイクはしないといけません。私が動ける時間は減りますので、それも社員を頼ることになります。これが組織としての成長機会だと思って、やるしかねぇ!の一言です。

LECが開催される年の副代表は無い年と比べて大変だとは思いますが、全国のIBの方々と交流ができ、普段よりたくさんの学びを持ち帰ることができます。自社はもちろんのこと、お世話になっているKUIBにもたくさんの学びを持ち帰ろうと思っています。これを成長機会と捉え、行く先々でしっかり学ぶことが、社員に仕事を任せていく私の責任ですね。クライアント企業やパートナー企業の方々には、もしかすると日程調整やタスクの面でご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、副代表を終えるころには一回り大きく成長して、きっと貢献することができる会社になると思いますので、このチャレンジを温かく見守っていただければと思います。

 

6期目(法人4期目)の展望

最後に、今期に取り組むことを並べてみたいと思います。昨年末に行われた弊社の経営ガイドライン発表会に来ていただいた方はご存知でしょうが、来年の今頃にまた振り返るためにも書かせていただきます。

 

<単年度スローガン>

Focus&Expand

 

これは例年通り、単年度の取り組みに対するスローガンを社員(代表以外)で考えてもらいました。どんな意味なのかは、以下の取り組みをご覧ください。

 

①リピート率の向上と顧客フォローアップ強化

ありがたいことに、創業以来5年はクライアント企業、パートナー企業など色々なステークホルダーに支えられて売上も利益も、社員数も順調に伸ばすことが出来ました。特に、KMLをご紹介いただく機会が非常に多く、これは普段の社員の仕事ぶりや貢献を評価していただいてのことだと思っています。本当にありがたいことです。

その一方で、実はクライアントのリピート発注率(毎年、何かしらのお仕事をいただいている率)は約3割、数年に1度のペースでの発注を含めても約50%になっているのです。つまり、半分くらいが1回きりの取引で終わってしまっているのです。弊社のビジョンは「人・企業・地域をつなぐKnowledge Partner」です。今までは事業をExpand(拡大)するべく、新規の顧客との取引をたくさんしてきました。これからも、ご紹介やお問い合わせは大歓迎なのですが、原点回帰して、まずは既存クライアントの中でも1回きりの取引となっている方々に、しっかりとナレッジ(知識・経験・情報)を届けよう!ということにFocus(集中)したいと考えております。

 

②第2領域業務の業務時間10%削減

今まで、私は色々な経営の学びを実践しいく中で、第1領域(緊急性が高い/重要度も高い)の業務だけではなく、第2領域(緊急性は低いが重要度が高い)の業務もしっかりやってきたつもりです。その根拠として、第4期(法人2期目:2023年)の第2領域の業務の時間は、実に全業務時間の35.8%となっています。逆に言うと、2/3以下の時間で売上総利益をつくっていることになるんですね。事業の将来を創るために仕組みづくりなどをExpand(拡大)してきましたが、これからはもっと事業を成長させるためにも第1領域(売上をつくる)ことにFocus(集中)し、第2領域の業務時間を25%まで削減しようと思っています。

 

③Marketing Unique On!(マーケティングユニコーン)

弊社が開催しているワークショップセミナー創業支援スクール事例研究サークルなどのHR事業の各活動を1つの名称で運営していく事にしました。元々は勉強会の組織だった弊社が、創業支援スクールで熊本市の特定創業支援等事業に認定されるなど、活動の幅は今までExpand(拡大)してきました。しかし、名称がバラバラだったのでプロモーション効率が悪かったんですね。これからは「Marketing Unique On!」(マーケティングユニコーン)というブランド名にFocus(集中)し、展開していこうと思っています。

 

 

最後に

今期(第6期)は、人的リソースも増えていますし、弊社事務所に入る人員としてはMAXまで増やしたので、この拠点でどこまで収益性を高めることが出来るのか?が今後の県外への拠点展開の試金石になります。地方都市の中小企業にもっともっと貢献し、自社も事業成長し、働く社員も成長するような、そんな1年になるといいなと思っています。

このブログをここまで読んで下さった方、ありがとうございます。早くも残り9ヶ月くらいとなっていますが、今期も頑張ります。