コラム

Column

社員教育は“仕組み化”が9割!

はじめに

InMark部門を担当しているマーケターの高宗です。今回は教育についてのブログを記載していきます。

社員教育のことで、こんなふうに感じたことはありませんか?

「教えても教えても、なかなか戦力にならない」
「教える側の社員も忙しくて、OJTがうまく機能していない」
「結局、育つのは“自分で動ける人”だけになっている」

実は、こうした悩みはどこの会社でも起こりうる“あるある”です。でも、その原因は社員の質や、やる気ではなく、教育の仕組みがないことに問題があるケースが非常に多いです。特に中小企業は、マンパワーも限られ、教育専任の部署もなく、「つい後回しにしてしまう」のが教育の現実です。しかし、採用が難しくなった今、「育てて戦力にする」ことが会社の生存戦略の鍵を握っています。だからこそ必要なのが、誰かの熱意や努力に頼るのではなく、“自然と育つ”仕組みをつくることです。この記事では、そんな中小企業でも無理なく取り組める「教育の仕組み化」について、ステップごとにわかりやすくお伝えしていきます。

 

なぜ、中小企業こそ教育の“仕組み化”が必要なのか?

大企業のように教育専門部署があるわけでも、手厚いマニュアルが整備されているわけでもありません。それでも、人を育てていかないと会社が回らないのが中小企業の現実です。中小企業庁が公開した『人材活用事例集(2023年)』によると、体系的な人材育成を行っている企業は、定着率・生産性が向上しやすいという傾向があります。そんなときに頼りになるのが、社員教育を“仕組み”として回すこととなります。ポイントは、「日常業務の中に自然と教育が組み込まれている状態」をつくることです。

 

教育の仕組み化、3つのステップ

仕組み化といっても、難しいことをする必要はありません。ポイントは、次の3つのステップです。

ステップ①:育成ゴールを明確にする
まず大事なのが「この人を、いつまでに、どこまで育てるか」というゴールをはっきりさせること。

●例
入社1ヶ月:電話対応と日報作成ができる。
3ヶ月:見積作成が一人で完結できる。
半年:小規模な案件は自走して回せる。

ここで重要なのは、“できたらOK”ではなく、“できている状態を定義する”ことです。

ステップ②:「誰が・何を・どう教えるか」を決める
次に大切なのが、「誰が教えるか」「何をどの順番で教えるか」を事前に決めておくこと。

中小企業では、教育が属人的になりがちです。結果、「Aさんに教わった人は育ってるけど、Bさんに教わった人は辞めた」なんてことも。この属人性を避けるために、最低限の“教育マニュアル”や“トレーナー制度”を取り入れるだけでも、育成の精度がぐっと上がります。

ステップ③:業務と教育をつなぐ
日常の業務に「教育の仕組み」を埋め込むのが最後のポイントです。
特に効果的なのが「確認 → フィードバック」の習慣化。

●例
毎日5分の終礼で「今日の気づき」を共有。
週に1回、担当者と10分のフィードバック面談。
業務マニュアルの更新を、若手に任せる。

実際にやってみると、こんな変化が
●導入企業の声
・「聞く前に調べて動く社員が増えた」
・「トレーナーが新人を育てながら、自分の理解も深まった」
・「辞める人が減った」
たとえば、電気設備業の株式会社興電舎では、外部研修とOJTを併用した教育制度を導入し、大卒社員の3年以内離職率0%を達成しています(厚生労働省「働きがい事例集」より)

忙しい会社でもできる!具体的なアイデア3選
①育成チェックリスト
→ 「業務別に、できたか/できないか」を1枚に集約。評価にも使える。

②トレーナー制度
→ 教育担当者を固定して、教える→見る→振り返るのサイクルを明確に。

③フィードバック面談の習慣化
→ 毎週10分の面談でも、社員の不安解消・成長支援に効果あり。

『中小企業白書(2024年版)』によると、人材育成に力を入れている企業は、売上・生産性ともに高い傾向が見られます。教育は“コスト”ではなく、“未来への投資”です。

参考文献
厚生労働省『働きやすい・働きがいのある職場づくり事例集』
中小企業白書(2024年版)第2部 第1章「人材の確保」

 

まとめ

社員教育は、気合や根性論では継続できません。でも、ちょっとした仕組みを入れるだけで、育成は回るものになります。最初は手間がかかるかもしれません。でもその先には、「社員が育ち離職がない組織」が待っています。熊本マーケティング研究所でも教育については仕組み化しており、誰がどこまで出来ているかなどの数値化をして誰がみても分かるようにしています。教育の仕組みについて何から手をつけたら良いか分からない方は、ぜひ弊社の「InMark教育サポート」のご利用をご検討ください。教育の仕組み化を全力でサポートし、課題解決のお手伝いをいたします!詳しい内容については、以下のリンクからご覧いただけます。興味のある方はぜひクリックしてください。

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