開催概要
レビュー : 勉強会員 落合 竜也
タイトル : ドクシンオトコカイゾウケイカク
~プロダクトについて学んで、人助けをしよう~
発表者 : 柏田 裕介 (㈱アドシン)
開催日時 : 10/10(土) 10:30~12:30
講師紹介
去年から気が向いたときにふらーっと参加させて頂いておりましたが、
今回ついにレビューのお話を頂きましたので頑張って書きます。
当日の内容
今回の内容をまとめると
♦製品戦略のポイントは漠然としている消費者の「 needs(必要性) 」を「wants(欲望)」まで高めること
製品開発をする際に考慮すべき点として
顧客の真のニーズの把握
製品自体ではなく「製品を通してどのようなベネフィットを提供するのか」を考える
(”ジャパネットたかた”の高田社長は製品の先にある生活や感動を消費者に伝えることで大きな売り上げをあげた。)
などが挙げられる。
♦製品開発のアプローチ方法には「プロダクトアウト」と「マーケットイン」のふたつがある。
○プロダクトアウト ⇒ 作る側がいいと思うものを作る、消費者をワクワクさせる製品を提供する
例:apple社(代表的な製品:i phone )、奇譚クラブ(代表的な製品:コップのフチ子)etc
○マーケットイン ⇒ 顧客のニーズを分析し、顧客が求めるもの提供する
例:花王(代表的な製品:アタックNeo)※花王の製品開発の基本理念は「顧客の生活をより便利で豊かにする」である。
♦商品は見た目が9割。
見た目が変わることで大きく売り上げを伸ばすこともある。
例1 :ザクとうふ…社長が自分の欲しいと思うものをこだわって作ったことにより、高いクオリティが実現した。
また、消費者のウケを狙った”仕掛け感”が無かったことも良かった。
例2 :鼻セレブ…【パッケージ】ありがちなもの ⇒ 動物の顔を大きく扱ったもの
【ネーミング】モイスチャーティッシュ ⇒ 鼻セレブ に変更。
♦商品を生かすも殺すもネーミング、心に刺さるネーミングを考える。
例1:【いろはす】いろは + ロハス(Lifestyles of Health and Sustainability )
例2:【じゃがりこ】じゃがいも + りかこ(開発担当の友人)⇒じゃがりかこ⇒じゃがりこ
例3:【SEGA(セガ)】Service(サービス) + Games(ゲームズ)
例4:筑水キャニコム製品(伝導よしみ、主役 芝 耕作 etc)
♦プロダクトミックスで売り上げUP ※プロダクトミックス…企業が生産販売する製品の組み合わせ
○クロスセリング ⇒ セット販売等で関連商品を買わせる事で売り上げを上げる
○アップセリング ⇒ 顧客の希望よりもグレードの高い商品の購入を、セールスによって誘導する
CRM(Customer Relationship Management)顧客関係管理…顧客満足度と自社の利益を最大化しようという考え方。
♦プロダクト・ライフサイクルを意識したマーケティング
※プロダクト・ライフサイクル…製品がたどる「導入期・成長期・成熟期・衰退期」という市場への登場から退場までの過程。
少し前に話題になった「食べるラー油」を例に説明してもらいました。
最近はプロダクト・ライフサイクルが短期化してきている。
それにより
・製品が成長期を迎えること無く姿を消す
・ネットにより価格の比較が容易に ⇒ 価格競争の激化
これらを踏まえて製品戦略を練る必要がある。
♦自社商品の売り(USP〈Unique Selling Proposition〉)は「今あるものを効率良く活かす」
と、大体こんな感じでしょうか…。
まとめ
それぞれ、具体的な事例もあわせて紹介しながら説明して頂いたので、分かりやすく、楽しく聞くことが出来ました。
事例も、柏田さんらしいマニアックなものばかりで面白かったです。