コラム

Column

12月勉強会レビュー:研究会担当所員 溝口

開催概要

レビュー執筆 : 溝口 敏博

タ  イ  ト  ル  : 【悲報】ディズニーとUSJはテーマパークをやめました。 –消費者接点百裂拳-

講     師 : 宮本 峻介(㈱R-CONNECT)

 

毎月第2土曜日に熊本市現代美術館で開催している熊本マーケティング研究所の勉強会ですが、

12月は予約が殺到してしまい、第4土曜日開催となりました。

イレギュラーな開催日ではありますが、

12月のプレゼンは我らが熊本マーケティング研究所代表である宮本峻介氏による

熱のこもった内容となりました。

 

 

当日の内容

今回のテーマは

 

【悲報】ディズニーとUSJはテーマパークをやめました。

 

いやいやいや、TDLもUSJも日本を代表するテーマパークでしょ?

何言ってんの、このおっさん!!

・・・と心の声でツッコミつつ、

プレゼンを聞いてみることに。

 

まずはアイスブレイクで

 

・北斗の拳のブランド体験として思いつくことは?

・水戸黄門のブランド体験として思いつくことは?

・鶴屋のブランド体験として思いつくことは?

 

という質問です。

 

ちなみに自分の回答としては、

 

・北斗の拳のブランド体験として思いつくことは?

   ⇒かっこいい漢字を使った必殺技の名前!

 

・水戸黄門のブランド体験として思いつくことは?

   ⇒オープニング曲のリズム

 

・鶴屋のブランド体験として思いつくことは?

   ⇒ラジオ放送

 

って感じです。

 

今回のテーマである「コンタクトポイント」に話を戻すと

 

コンタクトポイント≒消費者接点

 

なぜイコールではないかというと、

そもそもコンタクトポイントという言葉は電通が商標登録しているもので、

博報堂はタッチポイント、ADKは体験ポイント、東急エージェンシーはリレーションポイント

というふうに似たニュアンスの言葉が存在しているからなのです。

 

なので、コンタクトポイントとは

『ステークホルダーが体験する全てのブランドとの接点のこと』になります。

購買前、購買時、購買後にコンタクトポイントになるのは当然ですが

それらも含めて影響を受ける部分もコンタクトポイントとなりうるのです。

 

いよいよ本題。

ディズニーランドもUSJもオープン当初から集客に成功してたとは言い難いっていう事実がありました。

両施設ともアニメーションや映画をテーマとした遊園地でスタートしていましたが、

映像というコンテンツに依存していたため、

映画の購買前・購買後が来場者とのコンタクトポイントになっていまいました。

 

今ではディズニー映画というと話題作ばかりですが、

東京ディズニーランドがオープンする前のディズニー映画って

無名な映画ばかりです。

1977年に公開皿田「ラブ・バッグ/モンテカルロ大爆走」とか

タイトルからして観ようと思えないくらいです。

 

なので、両施設はコンテンツの多様化を無理やり押し込んだ遊園地に姿を変えていき

1つのテーマを模したテーマパークから

いくつものパラレルワールドを盛り込んだ「パラレルパーク」へと変貌したのです。

 

コンタクトポイント視点で行くとどのように変わっていったか?

それは購買前コンタクトポイントに広告費を使わない代わりに

「体験価値」に注力した戦略を取ったのです。

 

今回のコンタクトポイントのように

マーケティング目線で企業を見ていくと意外な発見があったりします。

またあなたが抱えている課題(ビジネス・プライベート関わらず)も

マーケティングの手法を用いることで解決するヒントになることが多々あります。

 

それを学べるのが熊本マーケティング研究会です。

毎月第二土曜日の10時30分から現代美術館で開催していますので

 

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。