開催概要
レビュー : 勉強会員 福永 美里(㈲ウルトラハウス)
タイトル : 大塚家具に学ぶ、SWOT分析
プレゼンター : 中山 憲征(中山大吉商店)
開催日時 : 6/13(土) 10:30~12:30
講師紹介
今回マーケティング研究会に初参加させていただきました。
マーケティングの知識も、実践的な経験も皆無に等しい社会人3年目ですが、
ワーク形式、とても分かりやすい説明で、内容を理解することができました。
以下、フィードバックとまではいきませんが、感想をお話します。
当日の内容
テーマは“SWOT分析”について。
企業の現状分析や、戦略立案を行う際に用いられるフレームワークである。
“SWOT”とは、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の頭文字をとっている。
内的な要因である強みと弱み、外的な要因の機会と脅威の4つのカテゴリーで、企業の構成要素を洗い出し、
持っている経営資源の最適な活用を図るマーケティング手法である。
そこで重要となるのが“クロス分析”である。カテゴリー分けした各要素と要素を掛け合わせて、
強み×機会&脅威、弱み×機会&脅威の4通りで、企業のマーケティング戦略を考えていく。
強みをもって、
①機会を活かす戦略
②脅威を機会に変える戦略を考える。
また、弱みに対して、
③弱みを補強して機会を掴む戦略
④弱みと脅威が招く恐れのある最悪のシナリオを避ける戦略
と細かく要素を分類したから考えることが出来る。
ワークでは、オリエンタルランド(ディズニーランド)を例に、SWOT分析⇒クロス分析まで行った。
ネームバリューのある国内最大級の大型施設の今後は、交通アクセスの良い立地を活かし、
インバウンド観光に注力してはどうだろう?という戦略が出た。
このように企業の戦略は立てられるのだと、SWOT分析の実践的で理解が進んだ。
しかし、“SWOT分析”を行う際に注意すべき点があるという。それは、
①分析する際は条件のセグメント、仮定をたてることが大切
②戦うフィールドを決める
の2点だ。
自分が強みだと思っていることが、条件によっては強みにならない場合があるという(=“SWOT分析”の弱点)。
自社の戦うフィールドの共通認識をし、客観的に分析することが必要。
特に“自分の強み”を理解し、それを活かした経営戦略が大切である。
“強み”の発見は『既存顧客へのヒアリング』にあるという。
それは同業他社がいる中で、自社が提供価値を満たしていると認めた顧客であるため、
重要なヒアリング項目、ヒントをたくさん得ることができるからだ。
例で挙げていたのは「大塚家具」。
経営トップの方針の違いで世間を賑わせていたが、経営方針の不一致の原因は、会長と社長の“戦うフィールドの相違”。
そこの認識が異なるため、SWOT分析を行っても、戦略が食い違ってくるのだ。
そのような視点で今回の事例を見てみると、騒動の起きたきっかけ、原因を掴むことができた。