開催概要
レビュー執筆 : 広報担当所員 野田 陽介(ZOO TRIPPER)
タ イ ト ル : ハロウィンモンスターが仕掛けたワナ
~セグメント・ターゲット・ポジショニング分析
プレゼンター : 熊本マーケティング研究所代表 宮本 峻介(㈱R-CONNECT)
講師紹介
みなさんお元気ですか?
本勉強会に参加して7年近くたったwebデザイナー野田です!
今回は研究所のビックボス宮本さんのプレゼンということで
みんなの期待値はMAX!
僕も胸をウホウホしながら会場へ向かいました。
当日の内容
今回のテーマは
「ハロウィンモンスターが仕掛けたワナ
〜セグメント・ターゲット・ポジショニング分析~」
みなさんSTPという言葉きいたことありますか?
マーケティングを勉強すると頻発するこの言葉。
実際に業務に使っている人はとても少なく
広告業界でも、知らない人も結構います。
しかし!
先日福岡に某有名ウェブ制作会社のセミナーを聞きに行った野田ですが
バリバリ使ってましたSTP!
前線で闘ってる人たちはクリエイティブ業界でも必須の知識になりつつある!
と思っていた矢先にこのテーマ!
さすがビックボス。
内容は
ハロウィンの話から始まりました。
♦日本のイベントの市場規模
日本のイベントの市場規模ってどれが一番か知ってますか?
一番は結構簡単ですね!
そうクリスマスで6500億円
では二番目は?
5年前は
バレンタインデーの1200億円でした。
しかし、この数年で凄まじい追い上げをみせ
ついに追い越したイベントがあります。
そう
「ハロウィン」です。
その市場規模は1385億円と言われています。
日本で二番目のイベントとなったハロウィンはどのようにして
成長したのでしょう?
その理由をSTPを使って説明していくのが今回の勉強会のテーマです。
(なぜだ!理由を知りたい!という方は勉強会へGO!)
STPは
S=セグメント
T=ターゲティング
P=ポジショニング
の略語です。
簡単に言うと
自分の会社の置かれている状態を分析する手法です。
正確に行うことで、これから行うべき戦術を導きだすことができます。
♦恋愛に置き換える?!
宮本さんは勉強会で、
恋愛で例えていました。
高校生活で彼女を作るためには
女性を様々切り口で分類する必要があります。
・趣味
・部活
・勉強
・見た目
・性格
仮に見た目でセグメントを行うならば
・かわいい
・大人っぽい
・男っぽい
・普通
・ブス
など切り分けることが出来ます。
その中からどのセグメントを選択するか?がターゲティングです。
そのターゲットに対して自らはどのポジションで攻めるかがポジショニングです。
(間違ってたらすんませんw)
まわりの男子が「かわいい子」がタイプの子が多く、
流行ってるタレントが有村架純みたいのばっかりなら可愛い子の需要が市場としても高まります。
逆に黒木メイサみたいのが流行ってるのなら「大人っぽい」需要が高まる可能性があります。
そんな感じで、競合、市場、自社を分析する(3C分析といいます)ことと組み合わせて使うことで
最適なプランが導き出せる手法です。
♦実戦形式のワークショップ
さて、
本勉強会では最後に実践形式のワークショップがあります。
今回は本勉強会の会員でもある
石渕さんの経営している
クラブ「ノエル」をSTPで分析した上で売上があがる施策を考えるというものでした。
まず、3C分析で自社、競合、市場を考えました。
・自社の強み
社長自身が若く、様々なことを勉強し新しい取り組みに積極的
女性だけではなくホールスタッフのコミュニケーション力が高くお客さんとも仲が良い
・競合
通常のクラブ、スナック、ガールズバーだけではなく相席居酒屋など新しい競合も生まれている
・市場
市場は縮小傾向にあり、特に20代の客足は遠のいている。ライフスタイルや金銭感覚の変化が顕著
♦これをもとにSTR分析
上記の分析結果を元に
STP分析を行いました。
・セグメント
年代や年収でセグメントしてもユニークなアイデアが生まれる可能性は低いと判断し
既存顧客の目的でセグメントしました。
①擬似恋愛を求める
②単純に飲んで楽しみたい
③エロ目的
・ターゲット
この中でも一番リピートがしそうな「疑似恋愛」をターゲットに選定しました。
・ポジショニング
自社の強みであるホールスタッフや社長の若さやモチベーションの高さを活かせる取り組みで施策を考えました。
【ノエル売上げアッププラン】
・ポイントカードシステム
女の子=お客さんで個別のスタンプカードシステムを作り
遊んだ回数を可視化させる。ポイントに応じてサービスが受けられる
・特別ルーム
よくあるきらびやかなVIPルームじゃなくて、
女の子が一人暮らししている部屋に遊びに来たような雰囲気を作る。
・教育システムの提案
女性スタッフが「男性を好きにさせるスキル」を学習していくことで売上は上がる
そのために、「各々のノウハウの共有」が重要になる。
しかし、基本的には競い合いの文化だと思うのでノウハウが共有されにくい
そこを変えるために「良いノウハウを共有」したスタッフに対して報酬を与えるシステムをつくる。
まとめ
こんな感じで提案しました!(約30分くらい!)
マーケティング勉強会に7年も通えば小卒のウェブデザイナーでもこのくらいできるようになりますぜ!
企画の裏付けが苦手な若手広告マン
ざっくりとマーケティングを勉強しろ!と言われて頭を抱えてるクリエイター
マーケティングを学んでモテたい学生