開催概要
レビュー執筆 : 講演会担当所員 柏田 裕介(㈱アドシン)
タ イ ト ル : 君の値は。
プレゼンター : 初級マーケター 荒木 憲二(熊本県立阿蘇中央高校)
講師紹介
今回のプレゼンターは阿蘇中央高校教諭 荒木先生。
現役の先生による講義楽しみにしておりました。
導入部分でグループワークを通してマーケティングを授業に取り入れる様子などご紹介いただき、感心致しました。
当日の内容
大ヒット中の映画「君の名は。」は、なぜあんなに人気があるのか?の分析からはじまり、
そういえば映画ってどこで見ても1800円だよね。というプライスの問題提起ができたところで
本編である PRICE 君の値は。 が上演開始となりました。
では、なぜ1800円なのか
マーケティングの基礎となる4pと4cについて、
それらを組み合わせたマーケティングミックスについてわかりやすく説明していただき、
映画興行の仕組みについては、
映画製作会社→映画配給会社→映画館→消費者という流れがあり、
最近は映画配給会社が映画館を運営するケースが多い。
(TOHOシネマズ、ユナイテッドシネマなどそうですね。)
プライス戦略において、販売価格の決め方は競争価格、管理価格、統制価格で分類され、
映画の場合は管理価格に分類され、各社の割引によって価格競争が起こり、
割引の条件が集客のきっかけとなることが分かりました。
ワークでは、
「映画館の平日の集客を伸ばすための新しい割引メニューの提案」
「阿蘇神社の参道にある『○なびし』さんが、赤牛丼で独走状態にある『○まきん食堂』さんに追いつくためには
価格とプロモーションをどのように見直せばいいか」
というワークを行い、
割引メニューの提案では研究所代表 宮本氏のぶっ飛んだ割引なども飛び出し、充実した内容となりました。
まとめ
生徒さん相手に日々授業を行なっている荒木先生の講義は
わかりやすい説明と講義としての安定感が素晴らしく、
ベテランプロレスラーの試合運びや、
広島カープ優勝の原動力となったセットアッパー ジャクソン並みの安定感がありました。
映画 君の名は。は見ましたか?という質問では、
皆さんリア充のようで、参加者のうち見ていないのは自分だけでした(涙)
街ゆく女性に「君の名は?」と声をかける勇気があればなあと思うナイター(勉強会)でした。