開催概要
レビュー執筆 : 交流会担当所員 井関 麻子(イセキ文書製作所)
タ イ ト ル : 超軟派!ポジショニングを変えるだけで売り上げ「8倍」
プレゼンター : 勉強会担当所員 中山 憲征(中山大吉商店)
講師紹介
こんにちは、交流会担当所員(宴会部長)のイセキです。
創立当初からお世話になっているマーケティング研究所ですが
実はレビューを書くのは初めてです。がんばります。
当日の内容
さて、今回のテーマは
超軟派!ポジショニングを変えるだけで売り上げ「8倍」
ということで、マーケティング戦略において中核的なプロセスである
「STP分析」を学ぶことになりました。STPとは以下の頭文字を取ったもの。
S:セグメンテーション
T:ターゲティング
P:ポジショニング
市場のニーズを満たす価値軸に対して、自社商品やサービスが優位になるよう
位置づけ(ポジショニング)を行うのですね。
まずは、いくつかの事例からSTP分析の手法や有用性を学びます。
例1)スキンケアブランド「シーブリーズ」
<当初のターゲット層>
サーフィンをはじめとした、マリンスポーツを楽しむ男女
↓
<変更後>
部活と恋に励む中高生(特に女子)へとターゲットを変更して大ヒット
例2)HONDAのバイク「スーパーカブ」
<当初のターゲット層>
ワイルドなバイクライフを楽しむガチライダー(主にハーレーを所有)
↓
<変更後>
ちょっとした移動の足を求めている善良な市民へとターゲットを変更して爆売れ
などなど。中山さん、善良な市民て。
ここで、宮本代表から補足説明。従来は「地域/性別/年齢」などで
ざっくり分類されてきたセグメンテーションであるが、
近年は目に見える属性ではなく“マインド”を軸に分類を行うことが多い。
これまでのように「都内在住の独身女性」みたいな切り分け方だと
モノは売れなくなっている、とのこと。なるほど。
さて、後半はワークです。今回はいつもと少し趣向を変えて
参加者全員で1つの事例を分析する、というスタイルでした。
個人的には、皆でワイワイ分析するのが新鮮で楽しかったです。
ワーク1)レッドブルのSTP分析
オシャレ系エナジードリンクの筆頭として知られる「レッドブル」について
① セグメンテーション
② 上記の分類指標から2つを選び、縦軸と横軸のグラフに
③ レッドブルはグラフのどこに位置する? 競合商品の位置づけは?
という手順で検討していきました。
やってみるとわかりますが、これは②がポイントになりますね!
何を指標にするかによって、分析の方向性が大きく変わります。
結果、大きな気付きを得ることもあれば、まったく無意味な時間を費やす場合も。
指標の選び方は、マーケターとして各自訓練すべきなのだろうなぁと思いました。
ワーク2)鉄板焼きのお店『熊本食堂』のSTP分析
上記の手順を踏み、現状を分析→「男同士、短時間」の客層から
他店舗展開に向けて、女性客を取り込むための戦略づくりを行いました。
“メニューもガッツリ系、いかついお兄さんが接客”という男の世界を
“デートもOKな鉄板焼き”に転向するために必要な要素とは…!?
結果が気になった方は、ぜひ参加者に聞いてみてください。
まとめ
個人的な話になりますが、5月に出産して以来、初めての勉強会でした。
家事・育児・仕事だけじゃない、個人として学びを深められる場所っていいですね。
この会の存在そのものが有難いな~と、改めて思った7月の勉強会でした。