開催概要
日時 ： 2021/9/11（土） 10：30～12：30
会場 ： 熊本市現代美術館 会議研修室
内容 ： プレイス（流通）戦略
「仁義なきアパレル戦争 ユニクロ対しまむら」
ワークショップ①（飲食店の新規立ち上げ）
ワークショップ②（流通戦略）※ワークショップ①のブラッシュアップ
講師 ： 溝口 敏博（熊本マーケティング研究所）
マーケティング基礎講座とは？
3C分析、SWOT分析、STP分析などの環境分析からマーケティングミックス（4P）まで基礎を学ぶための講座です。参加者同⼠でのワークショップにより、即実践ができる体験型の勉強会となっています。初⼼者向けですが、⾃分以外の意⾒を聞くことで新たな発⾒がありますので、基礎から⾒直したいという⽅、改めて学び直したいという⽅にもおすすめです。
当日の内容
9月の勉強会では、マーケティングプロセスの中のマーケティング戦略にあたるマーケティングの４Pのうち「プレイス（流通戦略）」について、最新の事例を交えながら、座学、ワークショップを通して理解を深めました。
プレイス戦略とは
■製品（サービス）をどこで売るか？
■流通チャネル（流通経路、もしくは流通網）を決定していく
■流通チャネルを通して、顧客と直接接触を図る機会を探る
■流通チャネルを組み合わせて流通網の最適化を図る
ユニクロ（株式会社ファーストリテイリング）と、しまむら（株式会社しまむら）の比較
ユニクロは、2020年度の売上：2兆88億円 店舗数：2,252店舗 グループ全体では3,630店舗
しまむらは、2020年度の売上：5,426億円 店舗数：1,430店舗 グループ全体では2,199店舗
日本のアパレル業界の売上1位と2位の両社の売上と店舗数が比例していないのは、
①しまむらは国内事業が売上の大部分を占めているが、ユニクロは国内よりも海外戦略を取っている。
②ターゲットの設定が大きく異なる。しまむらは、主に20代～50代の女性とその家族をターゲットにしているのに対して、ユニクロは、服に興味がない人をターゲットにしている。
③ユニクロは早くからオムニチャンネル戦略を取り入れたが、しまむらは出遅れた。
ことなどが挙げられる。
しまむらの売上高にも驚きましたが、ユニクロの売上高にはさらに驚きました。
また、ユニクロの国内店舗数は、日本国内よりもグレーターチャイナ（中国、台湾、香港、シンガポール）を中心として海外の方が圧倒的に多いこと、両社の取る戦略がまったく異なっていることが分かりました。
◎ワークショップの内容
ワークショップ①
あなたは飲食店をはじめることにしました。
どんなお店をどこに出しますか？
【考える内容】
①ターゲット層 ②飲食店のジャンル ③お店のコンセプト ④料理の特徴や価格帯 ⑤屋号 ⑥出店場所 ⑦その理由
お昼前だったせいもあってか、皆さんすぐに食べに行きたくなるような飲食店の構想を短時間で考え、発表されました。
ワークショップ①で考えたアイデアをワークショップ②でブラッシュアップしていきます。
ワークショップ②
順調に来店客も増え、行列のできる名物店になりました。さらに売上を増やすために店舗以外でも販売を始めることにします。
どんな商品をどこで販売しますか？
【考える内容】
①ターゲット層 ②商品の特徴（内容量・価格） ③商品名 ④チャネル（2つ以上） ⑤その理由
自動販売機、コンビニに卸す
通信販売（知名度拡大）、配達（来店の手間を省く）
高齢者向けマンションにテナント出店
EC⇒フランチャイズ展開
WEBを通したライブ販売、ノウハウまで
多店舗とのコラボレーション。
キャンプ飯。ケータリング
などなど、ワークショップ①で考えた飲食店の様々な流通戦略を発表してくれました。
まとめ
Place（流通戦略）の目的は、ターゲット顧客にとっての受取価値を最大化する⇒消費者・顧客の利便性を高め、最適化すること
まん延防止措置の影響で会場の変更などありましたが、初参加の方を含め多くの方にお集まりいただき、ワイワイ楽しく勉強会を開催する事ができました。
次回予告
次回の勉強会は、以下の通りです。
日時 ： 2021/10/9(土） 10：30～12：30（開場10：15）
会場 ： 未来会議室下通店MTG BOX4（定員：先着10名）
内容 ： 「モール型ECサイトの売れる商品ページの作り方」
講師 ： 中山 憲征（中山大吉商店 代表）
詳細は、こちらのページからご確認ください。
